prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

2020年07月31日 | 映画
カンニングの映画というのは前にもあったけれど、主人公(ヒロイン)がずば抜けた秀才で余裕で高得点をとった答案を他人の知らせることで金を稼ぐという切り口は新鮮だった。

タイでも受験競争は大変なのかという感慨から、高学歴→高収入の仕事というコースに必ずしも女性は乗れない→手っ取り早く金を稼ぐためにカンニングを利用する、というロジックで、映画の作り方とするとおそろしくめぐるましい編集で見せるのだけれど、本質的には真面目な落としどころに着地する。

ヒロインの父親が実直な教師で娘に対する愛情がじんわりと伝わってくるのも支えになっている。