アルツハイマーで記憶がもたない元殺人者の娘が現役?の連続殺人者に狙われるという形で絡むという設定が巧みで、自分自身の罪と娘に迫る殺人者がだぶるのと、記憶と現在がだぶるのとがさらに二重写しになっている。
殺人者が目の前にいるのがわかってもそれを忘れてしまうサスペンスというのはあまり前例がない。
殺人者が目の前にいるのがわかってもそれを忘れてしまうサスペンスというのはあまり前例がない。
主人公がおっさんのソル・ギョングで、若い殺人者がイケメンのキム・ナムギルが娘に迫るいらだちを加えた趣向も上手い。
メメントみたいな趣向でもあるけれど、それをさらに発展させているわけで、知恵のある作り手というのはいるものだと思う。