
「みなとこうべ海上花火大会」に、行って来ました。(8月5日)








今年は、三脚使用許可エリアが、2ヶ所に増えていました。
ここはポーアイしおさい公園。
現場に着いたのが14時30分。
三脚のエリアは増えたけれど、昨年より厳しい状態。
もうほとんどの場所が埋め尽くされて、三脚が立てられない。
顔面蒼白になりました。
my 三脚、やっとやっと立てることが出来ました。(タオルの三脚)
隣にいた優しいカメラマンさん、割り込みさせて頂いて
ありがとうございました。

潮風は吹くけれど、とにかく暑い。
8月5日の神戸の最高気温は、33.3度。
14時30分から、花火開始の19時30分まで5時間もある。
4人の写友と行ったけれど、みんなバラバラ。
とにかく少しでも空いているところがあれば
先人に頭を下げて、その横に三脚を立てさせてもらう。

日没が待ち遠しい。
8月5日の神戸の日没は、18時58分。

ようやく太陽が沈んだ。 花火開始まで30分。
多くのカメラマンたちが、三脚にカメラをセットし始めた。
カメラ、ビデオ、三脚、脚立。 とにかく凄い。
ポーアイしおさい公園の三脚許可エリアは、勾配になっていて
1番後ろに三脚を立てるのが、ベストポジション。
打ち上がる花火の 海への映り込みを入れて撮りたいのです。
1番後ろに三脚を構える人は、筋金入りの写真人。
早朝から場所取りに来ているのです。
テントを張って、前日からここにいたという噂も聞きました。

たくさんの船が入って来ました。
みなと神戸の美しい夜景が、見えてきます。
5時間待ったのが、今、実る時。
花火カメラマンなら、5時間なんて初心者の待ち時間。

花火は19時30分から20時30分。
楽しんだ後は、民族大移動の辛い試練が待っています。
1つ先の駅まで、延々と歩きます。
最寄りの駅の混雑は、言うに言えない。 何時間も待つ。
ひとつ先の駅でも、電車に乗ったのが22時30分。
花火が終わって、2時間後。
プラットホームへの入場制限。
大阪駅、環状腺ホームにたどり着いたのが、23時15分。
8月5日(土)は、神戸と大阪淀川の花火がガチンコしていて
大阪駅は、神戸と淀川の花火の見物客で、ごった返していました。
そして私の降りる駅に付いたのが23時43分。
機材、三脚、椅子、食料、ペットボトルを入れた
重いキャリーバックを引っ張って、ひたすら歩く。
家を出たのが12時、家に帰ったのが24時。
根性入れて行かなきゃ、絶対に行けない花火撮影です。
日本人は、辛抱強い。・・・と思う。

それでもこんな花火が撮れれば、産みの苦しみも忘れて
また来年、また来年・・・と行ってしまう。

大阪・淀川の花火を蹴って、私は「みなと神戸」で撮り続けている。
そして今年で4年目の造形花火チャレンジ。

1時間の花火にも、お芝居のように、第1幕、第2幕・・・・とある。
花火も表現、芸術。 ストーリーがあるのです。

15分ずつ第4幕まであったなら、3分も撮れば
1幕のパターンが分かって来る。

花火玉が発射した時の音の強さと、空へ上がる勢い(速度)で
開く花火の場所、種類、大きさの見当が付く。

花火玉が発射したら、この花火はどんな方法で
撮るかを決めてスタンバイする。

花火を追いかけるのではなく、花火を待ち伏せする。
カメラマンよ、優位に立て。 花火に対する勘を研ぎ澄ませ。
そうすれば・・・。

菊であり、牡丹であり、獅子であり、柳であり、蝶々であっても
百発百中、造形花火は成功する。

群れを避け、束縛と押しつけを嫌い
カメラの技術とライセンスと、叩き上げのスキルだけが私の武器。

孤高のカメラ女子、人呼んで造形花火の女王。
ワォ! ドクターX・大門未知子みたい~。(笑)

で・・・ 造形花火は、「私、失敗しないので」

今年は、神戸開港150周年を記念して、打ち上げ数1万5千発に増発。
写真を撮りながら、「ああ・・きれい、ああ・・きれい」と
何度も声をもらした場面があった。

千本松。

飛んで、飛んで、飛んで。

「みなとこうべ海上花火大会」のラスト花火は
私のブログを見てくださるゲストの皆さまに、感謝をこめて
「1億2千万分の1の奇跡」を贈ります。
あなたと私が出会ったこと、ご縁を結べたこと
それはマクロの世界で出会った、ミクロの奇跡だったのです。
人とのご縁を大切にして、残りの人生を生きてゆきたい。