所用でしばらく家を空けていたが、帰ると秋田大学通信教育「資源開発コース」のうち「資源処理工学」のがくしゅう単位認定試験結果が返ってきていた。結果は95A。これで修了要件の10単位が揃ったがあと1年あるので残り3科目も片付けるつもりだ。
秋田大学通信教育「資源開発コース」のうち「石油資源開発」の報告課題を近くのポストに投函してきた。色々と疑問点もあったがとりあえず提出した感じだ。あと1年少々あるので、残り2科目については報告課題と学習単位試験、今回提出分は合格が条件だが学習単位試験、一応は全部出すつもりだ。
テレビの必殺シリーズの顔といえば、故藤田まことさんの中村主水を連想する人が多いと思うが、実は故緒形拳さん、林与一さん主演による「必殺仕事人」を嚆矢とする。調べてみると1972年9月から1973年4月に放映されていたので、若い人には知らない人が多いと思うが、その後映画もつくられたので、もしかしたらそちらの方で知っているかもしれない。
藤枝梅安とは故緒形拳さんが演じていた殺し屋である。殺し屋というのは裏の顔で表の顔は腕はいいが不愛想な針医者である。この梅安の手口というのが針で延髄を刺すというもの。ただしこの第1巻ではかならずしも延髄というわけではなく、心臓を狙ったものもいくつか見られる。
テレビドラマの仕掛人の方はどうだったか覚えていないが、この作品では仕掛人は「蔓」と呼ばれる顔役からの依頼で殺しを行うのだ。顔役に依頼する者は「起り」という。
仕掛人には「起り」の情報は知らされない。誰から頼まれたのかは分からないのだ。ただどこのだれを仕掛けてくれと言われるだけだ。だから仕掛ける相手が善人か悪人か分からない。確か中村主水たち仕事人は、背景を調べて相手を選らんでいたと思う。つまり隠れたテーマとして勧善懲悪があったように思う。一方この仕掛人の方は、依頼を受ければ相手かまわずという感じだ。結果として悪人が多いが、善人を手にかけることもある。それが第1話によく表れている。
絵柄はいわゆる「劇画調」で最近の主流と比べると若い人はちょっと違和感を感じるかもしれない。しかし、そのタッチが梅安さんとよく合っていると思う。
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山頭火は昭和7年から13年まで小郡(現山口市小郡)にある「其中庵」ですごした。そこで書いた日記が「其中日記」である。私は小郡(現新山口駅)にはよく行くのだが、残念ながら其中庵を訪れたことはない。地図で見ると、それほど新山口駅から離れていない。後学のために一度訪れてみたいものだ。
さて本書であるが、本書は副題に「其中日記から」とあるが、日記に書かれたものをそのまま載せたものではない。日記を元に書き直したエッセイであり「層雲 昭和十年十月号」に掲載したものだ。層雲とは自由律俳句の俳誌で荻原井泉水の経営・編集で創刊したものだ。
「其中日記」は青空文庫で全16巻(13巻、14巻は、(十三)と(十三の続)となっているので、「其中日記」としては十五まで)もある。この作品は「其中日記」のどれに当たるのだろう。色々調べてみるとこの作品は昭和10年に書かれた「其中日記(八)」に当たるようである。
描かれているのは9月3日から5日の3日間。別に大きな出来事がある訳でもなく、今で言うスローライフの毎日。貧乏暮らしだが、山頭火の日常が伺えるようである。
☆☆☆
最近新谷かおるさんの漫画がマイブームだ。新谷さんは1951年生れで現在73歳らしい。ちなみに奥さんは漫画家の佐伯かよのさんである。なんと少女漫画家志望だったらしく、デビュー作も少女漫画である。残念なことに2017年に休筆宣言をしたというからもう新作は読めないかもしれない(一応一時休筆と言うことにはなっているようだが)。
さて本書の方だが、主人公は真理子・ローズバンク(マリー:純粋の日本人だが、米国人の夫と結婚してローズバンクという名字になった)テロ専門の民間傭兵組織CAT(Counter Attack Terrorism Tactical Organization)のディビジョンMの美貌の指揮官である。この組織の実行部隊は女性部隊のセクションFと男性部隊のセクションMに分かれており、それぞれいくつかのディビジョンと呼ばれる部隊に分かれている。
彼女は「薔薇のマリー」と呼ばれているが、それは左胸に薔薇を彷彿させる傷跡があることによる。この傷跡は夫と息子を亡くしたときについた。
マリーは、最愛の夫ハロルドと息子ティミーに囲まれ幸せに暮らして居た。しかし、テロによって夫と息子を奪われる。これが彼女がCATに入った理由だ。テロを憎むのは分かるがテロ専門の傭兵部隊に入ろうというのはあまりいないだろうと思う。
マリーの舞台は女性だけからなっており、テロ組織に立ち向かう。アマゾネスという連中もいるくらいだから、強い女性ばかりなのだろう。こういった強い女性が好きな人も結構いるのではないかと思う。
新谷さんは少女漫画から入ったようだが、絵柄の方もそんな感じだが。松本零士さんのアシスタントをしていたこともあり、メカニックの描き方もすばらしい。こう書くと人物とメカニックがミスマッチのように思えるが、実際にはそんなことはない。一度読めばハマってしまう人も多いだろう。
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