文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

機動隊に潰された人(思い出シリーズ23)

2012-05-19 01:17:31 | 思い出シリーズ


 大学時代、大学の寮に住んでいた友人が居た。仮にO君と読んでおこう。当時はまだ学生運動の残り火がくすぶっていた時代である。寮にはいわゆる活動家と呼ばれる人も結構住んでいたようだ。

 ある時、彼が足に軽い怪我をして学校に来ていた。どうしたのかと聞いたところ、寮に機動隊が乱入してきて、盾でつぶされたとのことである。なぜ、乱入してきたのかは聞かなかったが。

 彼は、別に学生運動をやっていたわけではない。思想なんて縁のないノンポリの筈だ。しかし、機動隊が入ってきたときに、よせばいいのに、寮の仲間といっしょに「帰れ!帰れ!」と叫んでいたらしい。そのせいで、突進してきた機動隊の盾の下敷きにされたようだ。当時は、まだ、学生運動の残り火が、結構くすぶっていた時代だった。傍から見れば、笑い話に近いが、活動家の多い寮では、時折そんな出来事もあったようだ。

※ 本記事は、2006年02月16日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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学生アパートの愉快な仲間(思い出シリーズ22)


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学生アパートの愉快な仲間(思い出シリーズ22)

2012-05-11 06:00:00 | 思い出シリーズ


 私は学生時代、京都の洛北にある学生用のアパートに住んでいた。そこは、正式名称を「水明荘」と言ったのだが、私の大学仲間からは、もっぱら「雀荘(すずめそう)」と呼ばれていた。

 雀荘の「すずめ」とは「麻雀」の「ジャン」のことである。当時の学生は、娯楽になるようなものが少なく、学生の楽しみと言えば、酒か映画か麻雀位であった。このアパート、しょっちゅう、そこらじゅうで、麻雀牌をかき混ぜる、のジャラジャラと言う音が響いており、遊びに来た大学の友人が、これに呆れて命名してくれたのである。

 私も、何回引っ越そうと思ったか知れないが、いつのまにかここの水になじんで、気がつけば、学生生活を終えるまで居ついてしまった。実は、この環境を嫌って出て行く人も、結構居たのであるが。

 学生アパート仲間の一人に同じ歳のS君がいた。彼は、予備校生であり、このような悪環境にも染まらず、マイペースで受験勉強を進めていた。何しろ、このような環境にも関わらず、夜は8時か9時には寝てしまい、朝は、我々が今から寝ようかというときに既に目ざめていた位だ。あの環境の中で、それに染まりもせず、、引越しもせずに、自分の生活習慣を貫き通したというのは賞賛に値するであろう。

 だが、やはり、環境が災いしたのか、その後2回受験を失敗し、郷里に帰ってしまった。

 その1年後、再び彼が私たちの前に姿を現した。聞けば、O大学に合格したので、またこのアパートに住むことにしたとのこと。アパートや下宿は探せばいくらでもあったと毛のだが、なんとも奇特なことである。

 彼は、出戻ってきても、相変わらず、私たちの不規則な生活を横目で見ながら、規則正しい生活を送り続けていたのだった。
                ・
                ・
                ・
 その彼は、今では、立派な警察官として活躍している。


※ 本記事は、2006年02月20日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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やられた!! (思いでシリーズ21)


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やられた!! (思いでシリーズ21)

2012-05-03 06:00:00 | 思い出シリーズ


 大学時代、借りていた学生アパートから学校まで、少し距離があり、おまけにアパートはかなり坂の上にあったので、通学はなかなか大変だった。最初の頃は自転車で通っていたのだが、そのうち原付に切り替えた。原付と言っても、HONDAのオフロード用でXE-50というなかなかキュートなバイクだったのだ。

 ある日このバイクに乗っていると、どうもクッションがよくない感じがする。おかしいなと思って調べて見ると、後ろ側を支えている一対の大きなばね状の部品(リアサスペンションというのだろうか?)のうちの一つがすっぽりと抜き取られているではないか。

 そう簡単に外せる物ではないと思うのだが、いつどこでやられたのかさっぱりわからない。

 また、ある日、風呂屋から出てくると、左側のハンドルのグリップが無くなっているではないか。これも、そう簡単には外れないと思うのだが、人目があるにもかかわらず、よくわずかな時間の間に盗めたものである。でも、こんなものを盗んでどうしようというのだろうか。盗まれた怒り以上に、不思議さで頭がいっぱいになった。左側はハンドルにただはまっているだけだが、右側はアクセルになっているので、こちらを盗まれなかったのはまだ幸いだった。

 バックミラーなんて、何回盗まれたか分からない。これだけ、色々なものを盗まれているのに、バイク本体の方はいつも無事だったというのは、まだ運がいいということであろうか。

※ 本記事は、2006年02月23日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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くじ運が良い? 1 (思いでシリーズ20)


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くじ運が良い? 1 (思いでシリーズ20)

2012-04-27 06:00:00 | 思い出シリーズ


 大学2回生に進級したときのことであった。年度の初めには、受講する科目の履修届けを出すのだが、その直後の最初のドイツ語の時間の出来事である。

 講師が言うには、このクラスの履修希望者が定員より1名多い(わずか1名である。その位融通きかせろよと思うのだが)ので、誰か一人には、別の時間の授業に変わってもらいたいと言う。

 彼はおもむろの履修カードを取り出して、公平にくじで決めるからねと言って、ちょうど前に座っていた私に向かい、

  「はい君!1枚引いてね。」

 とのたまう。

 私は、勢い良く1枚のカードを引いた。

 そして、そのカードを裏返して見る。

  なっなっなんと!!!!!

 それは、私の出した履修カードだったのである。

        ・
        ・
        ・

 私は、こんな経験が結構多い。_| ̄|○



※ 本記事は、2006年02月25日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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ほっかむりして逃げた人 (思いでシリーズ19)


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ほっかむりして逃げた人 (思いでシリーズ19)

2012-04-18 06:00:00 | 思い出シリーズ


 久しぶりに思いでシリーズだ。今日も、学生アパートの愉快な仲間を紹介しよう。今日は、D大学に通っていたT君のことである。

 ある晩、彼は酔っ払って学生アパートに帰ろうとしていた。そうとう酔っ払っていた。本当に酔っていたのだ。

 私は、彼が酔っ払って、自動販売機をドンドンと叩いていたのを目撃した。酔っ払いのことなので、ほっといておいた。しばらくして、同じところを通ると、なんと、その自動販売機が倒れていたのである。

 倒れた瞬間を、見ていないので、何があったかはよく分からないが、あの重い販売機がどうして倒れたのかは謎である。販売機って、そんなに簡単に倒れるものなのだろうか? 基礎にアンカーでしっかりとめてある訳じゃないんだね。地震なんかの時は怖いね。

 その後、件のT君は、しっかり自動販売機の修理代を請求された。金額は忘れたけど、結構な金額だった覚えがある。酔っていたので、記憶もおぼろげだったようである。

 どうして、彼の仕業と分かったかというと、どうも、近所の人が現場を目撃していたようだ。てぬぐいでほっかむりをして、私たちの住んでいる学生アパートに逃げこむのを見られたというのだ。彼には悪いが、その光景を想像して、思わず笑ってしまった。

 そのT君は、今では某県警で、立派な警察官として活躍している。


※ 本記事は、2006年06月13日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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酒はねーかー (思いでシリーズ18)


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酒はねーかー (思いでシリーズ18)

2012-04-13 06:00:00 | 思い出シリーズ


 学生時代に暮らした、学生アパートの愉快な仲間を一人紹介しよう。

 私が学生時代住んでいた学生アパートには、色々とユニークな仲間が住んでいたのだが、その一人が、同じ大学の理学部に通っていたW君である。

 彼は、無類の酒好きで、いつも半分酔っているようなところがあった。外で飲んでいることも多かったが、アパートに居るときは、夜な夜な、

 「酒はね~か~・・・」

と彷徨っていたのである。

 !!(ノ゜д゜)ノ オオオォォォォー

 私の方は、酒は飲まないのだが、当時、趣味でミニチュア瓶を集めていた。それを狙われていたのだが、こちらの方は元手がかかっているので何とか死守した。

 その代わり、健康にいいかもと思って作ってはみたが、味があまりにも変だったので、そのまま放っておいた、キンカン酒を全部持って行かれた。おちょこ一杯でも、独特の刺激的な味がして、私はまったく飲めなかったのに、さすがはのんべえ、良く飲めたものである。アルコールが入っていれば何でも良かったようだ。

 確か、大手の製薬会社に就職したはずだが、今はどうしているだろうか。


※ 本記事は、2006年04月27日 付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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学生時代の愉快な仲間 (思いでシリーズ17)


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学生時代の愉快な仲間 (思いでシリーズ17)

2012-04-11 06:00:00 | 思い出シリーズ

 わたしが、大学に入学したころ、少年チャンピオンで、山上たつひこ氏によるギャグ漫画の名作「がきデカ」の連載が始まった。ご存知の方も多いと思うが、少年警察官と称する、少々変わった主人公が、色々とお騒がせを繰り広げる漫画である。当時、その漫画に出てくる、「死刑!」、「八丈島のきょん」といったギャグはけっこう流行ったものであった。

 ところが、この実写版ともいえるような人物がいた。大学で同じクラスになり、よく一緒に遊んでいたS君である。漫画のこまわりくんは、すぐ裸になって大暴れするが、さすがに良識のあるK大生。そういうことはもちろんやらない。私の文章力では表現がしがたいが、とにかく言動がユニークであり、そのユニークな言動のなかに、こまわりくんと同じ波長が感じられたのである。

 当然のことながら、彼は、仲間内で「こまわりくん」の愛称で呼ばれるようになった。いや、仲間だけではない。本人が直接交流のない人も、かなり広い範囲で彼のことを知っていたというから、キャンパスでは結構人気者になっていたようだ。本人も、すっかりその愛称になじんでいて、本名で呼んでも返事をしなかったが、「こまわりくん」と呼ぶと「なんだー」と振り向いたといった逸話もあったくらいである。

 一方、この名誉ある愛称?を剥奪された人間もいる。寮に住んでいて、機動隊の盾に押しつぶされたという逸話の持ち主のO君である。彼もユーモラスな人柄であり、寮の仲間内から「こまわりくん」と呼ばれていたらしい。しかし、S君を見た寮仲間たちは、やはりS君の方が「こまわり君」にふさわしいと言って、その愛称をO君から剥奪してしまったのだ。

 そのS君は、日本を代表する世界的な最先端企業で活躍している。

※ 本記事は、2006年03月20日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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鬼になるぞ! (思いでシリーズ16)



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鬼になるぞ! (思いでシリーズ16)

2012-04-09 06:00:00 | 思い出シリーズ


 大学の先生には色々ユニークな人が多いようだが、私の通っていた大学にも名物教授がいた。最近亡くなられたが、テレビにもよく出ており、知っている方も多いだろう。当時は、教養部のの数学の教授であったが、巷では、単位がものすごく取りやすい先生だと評判であった。

 なにしろ、問題が分からなかったのでカレーライスの作り方を書いたら単位をくれたといったような噂がまことしやかに流れていたくらいなのだ。

 ある時、その教授、何を思ったか、掲示板に

 「今年は鬼になるぞ!!!!!」

 と宣言した紙が貼ってあった。

 本当に鬼になったかどうかは、私は知らない・・・・・

※ 本記事は、2006年03月03日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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俺は男だ!(思いでシリーズ15)



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俺は男だ!(思いでシリーズ15)

2012-03-21 06:00:00 | 思い出シリーズ


 私は、大学時代は結構ロングヘアであった。私たちの少し前の世代は、学生運動が盛んな時代であり、ロングヘアは一種の権力への反発の象徴でもあった。荒井由美の「いちご白書をもう一度」の歌詞にもあるように、就職が決まって髪を切ってきた人も結構いたはずである。

 私たちの世代になると、既に学生運動の最盛期は過ぎていたものの、まだその文化の余韻が残っていたためか、私のようなノンポリ(最近この言葉は使うのかな?政治活動に興味が無い人のことです。)の中にも、髪の毛が長い人は結構いた。

 また、当時は、男女を問わず、ダッフルコートが流行っており、私も、愛用者の一人だった。とにかく、京都の冬は、やたらと寒いのである。このコートはなかなか重宝なものだった。

 ある時、その格好で、たぶんドラッグストアのようなところだったと記憶しているのだが、買い物をしたときに、そこの店員さん(若い女性だっと思う)が何かの試供品を、「使って見てください。」と袋の中に入れてくれた。

 学生アパートに帰って、見てみると、なんと「タ○ポン」であった。女の子に間違えられたのね!別に後ろ姿だけ見られていた訳ではない。しっかり対面で応対していたのに、分からなかったのだろうか?

 それにしても、「どうやって使えって言うんじゃい!」

 その試供品は、学生アパートの連中の研究材料になってしまいましたとさ。

 もう○十年も前のことである。私の髪の毛もあのころよりは、少し寂しくなってしまった・・・

 森田健作主演の懐かしいドラマじゃないけど、「おれは男だ」

※ 本記事は、2006年04月09日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。


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自転車で空中回転 (思いでシリーズ14)



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自転車で空中回転 (思いでシリーズ14)

2012-03-08 06:00:00 | 思い出シリーズ


 これは、大学に入ってしばらくしての出来事。入学してしばらくは自転車で通学していた。ある日、旧教養部と時計台の本部の間にある、吉田神社の鳥居の近くを自転車で通っていたのだが、突然自転車毎、前方へ、縦に1回転してしまった。それはもう、見事な前方宙返りだ。もちろん、着地なんてうまく決められる訳はないので、そのまま倒れ込んでしまったのは言うまでもない。

 下手をすれば大怪我をしてもおかしくないところだが、幸いなことに傷一つなかった。それでも、直ぐには何が起こったか分からなかったが、落ち着いてから自転車を調べてみると、前輪のスポークが1本折れて近くに転がっていた。つまり、折れたスポークが挟まって前輪がロック状態になったために、後ろ側が浮き上がって、見事宙返りとなった訳である。

 スピードを出していた訳ではないのだが、それでも、急に前輪がロックすると、人間を乗せたまま自転車が1回転してしまう。慣性の法則というものがあるので、不思議はないのだが、身を持って体験するとは思わなかった。それからは、自転車に乗る時は、必ずスポークの様子を点検するのが習慣になった。


○関連過去記事
ブルジョアのお姉さま (思いでシリーズ13)



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