文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

喫煙は愚行か?・・・もちろん愚行です

2009-05-17 10:01:51 | オピニオン
 ネットで気になる記事を見つけた。

 「喫煙は愚行か?」:Something Orange

 忌野清志郎の死とタバコの関係について、リスクのない人生はつまらないとして次のように結論している。

<忌野清志郎もそうやって生きて、そして死んでいったのだと思う。だからぼくは、かれがタバコを吸いつづけたことが間違いだったとは思わない>

 私も個人の生き方の問題に口をはさむつもりはない。タバコを吸って健康上のリスクが高まってもそれは自己責任というものである。

 しかし、この部分については、ちょっと待てと言いたくなる。

<タバコがなぜこうも問題視されるのか。いうまでもなく、健康を害するリスクを高めるからである。

 しかし、それなら、ひたすらにリスクを減らすことだけが正しく、リスクを増やす行動を取ることは愚かなのか。ぼくは、そうともいいきれないと思う。>


 確かにタバコは健康のリスクを高める。だがそれは、自分のリスクだけでなく他人のリスクをも高めているのだ。公共の場所では、禁煙が多くなったが、まだまだ場所を分けて分煙もどきでお茶を濁しているところも多い。先般乗ったフェリーでも同じ船室内を喫煙席と禁煙席に分けているだけで、副流煙対策には全く意味がなかった。また、飲食店や宴席などでも、非喫煙者がいるというのに、平気でタバコの煙をくゆらせる者は多い。

 さらに、タバコのポイ捨ての問題もある。ボランティアで清掃活動をやっていると、タバコの吸い殻のあまりの多さに驚く。

 繁華街で歩きタバコをする人間も目にするが、ちょうど子供の顔の高さに火のついた部分が来るようにに持ち歩いており非常に危険だ。

 以上のようなマナー違反を絶対にやっていないという人間なら、それは自己責任でどうぞご自由にということだが、はたしてどのくらいの割合の喫煙者が残るのか?マナーの守れない者が、他人に迷惑をかける行為をして、それをあまり気にも留めていないなら、それを「愚行」と言わずなんというのだろう。

 なお、タバコと肺癌の関係で、医療費の高騰という問題もあるが、データを持ち合わせていないので、ここではあえて触れていない。

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