私が、大学生に入った頃、まだ京都の街には市電が走っていた。いわゆるチンチン電車と言うヤツだ。今でも、日本の多くの都市でまだ走っているが、京都の市電は、そのレトロな感じが、古都の雰囲気に良くマッチしており、京都の風景の一部となっていた。
残念ながら、モータリゼーションの波に飲まれて、廃線になってしまった。今はまた、環境問題などで、市電がまた見直されているというのに残念なことである。廃線の決断がもっと遅れていたら、もしかしたら今でも残っていただろうに思うと、残念なことだ。
廃線になったのは、私の記憶では、昭和50年ごろだと思っていたが、今回改めて調べてみると、どうも昭和53年だったらしい。人間の記憶というものはあてにならないものだ。
ところで、このとき、引退した市電の一部は、広島市を走る広島電鉄の路線で、今でも現役として活躍している。
※
本記事は、2006年04月19日付 で「時空の流離人」に掲載したものに加筆訂正を加えたものです。
○関連過去記事
・受験場にて(思いでシリーズ10)
資格・スキルアップ ブログがたくさんあります⇒
○姉妹ブログ
・時空の流離人
・本の宇宙