マイコン、なんとも懐かしい響きだ。昔はパソコンというのは殆ど聞かず、もっぱらマイコンと言っていた。最近はマイコンというと電化製品に組み込まれたマイクロプロセッサーを言う事が多い。
でもこの作品に出てくるのはマイコンというよりはポケコン。そう某メーカーから出ていたポケットコンピュータである。実は私も持っている。使うのは警視庁・特捜一課に配属された矢崎大介。この矢崎刑事、なにかとポケコンでBASICのプログラムを組んで、犯罪捜査に役立てる。
そう昔のパソコンはBASICが標準装備だった。立ち上げたら、即BASICが使えたのだ。もちろんポケコンも同様。このBASIC標準装備というのも懐かしい。私も結構仕事や遊びで使っていたものだ。ちなみに、昔はパソコンが使えると言ったら、プログラムが書けるということ。今のようにいかにアプリに詳しいかというのとは全然違うので隔世の感がある。
さてこの巻の話の方だが、一言で言えば特捜一課とテロ組織との戦い。敵はなんと、バズーカ砲やミサイル、手榴弾なんかまで持ち出してくる。もう戦争のようなものだが、これに立ち向かう特捜一課は銃と装甲車(パトカー型もある)。
しかし、矢崎のポケコン、事件解決の原動力と言っても過言ではないのに、いざというときには投げて武器にしたり、踏みつぶしたりとちょっと扱いが雑かな。それに課長を神村(むら)さんと言っているのも気になった。課長なら課長と呼ぶのが普通じゃないかな。それともこの職場がものすごくフレンドリーなのか。
☆☆☆