僕は君たちほどうまく時刻表をめくれない 2 (ガガガ文庫) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
・豊田巧 (著), 松山せいじ (イラスト)
旅先で美味しいものを食べるのが趣味という高2の少年栗原駿が、暴走鉄オタ娘の北見美優という可愛いけれど筋金入りの鉄子から鉄分を注入されながら、だんどん鉄道の魅力に目覚めていくというシリーズの第2作目。
この巻では、美優の親友で、いつも行動を共にしている時刻表大好きなモデル体型美人の宮田くれあはもちろん、前巻で彼らが知り合った爆乳美術部娘の白糠由佳と駿からスポーツバカと呼ばれている友人の高千穂大輔も一緒に行動している。
駿はテレビで視た、目の前に海が広がる駅はどこかと美優に聞いたことから、みんなでくれあの別荘に泊まって鉄道旅と海との両方を楽しもうということになる。
今回出てくるのは鶴見線、湘南モノレール、江ノ電。江ノ電に現れる白い少女の幽霊の謎を、時刻表トリックを見破ることにより解決するところは、ちょっとした鉄道ミステリーのようだ。
駿は、最初宮田さんの方が気になっていたようだが、美優にふりまわされているうちに、どんどん彼女にひかれてきているようだ。そりゃ、これだけ可愛いけりゃ、いくら暴走娘でも、それがそのままチャームポイントになるんだよな。
ところで、スポーツバカと爆乳美術部娘の2人は、意外にも意気投合しているようだ。前巻で由佳があれだけご執心だった先輩のことは、もう心の片隅にもないのだろうか(笑)。
イラストを「ゆりてつ」の松山せいじが担当しており、とっても可愛らしいキャラが頭のなかを走り回るようだ。それが一層楽しさを盛り上げている。とっても楽しい鉄道ラブコメなので、鉄道と萌えの好きな人は、一読の価値があるだろう。
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※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。