先般、近くのコンビニから入金した放送大学2021年度2学期に登録した科目の教材が届いた。これの単位が取れれば卒業に必要な単位を半分充足することになる。最後の全科学生(これが7つめとなるため、入れるコースがもうない)なので、のんびりと在籍期間いっぱいまでやるのか、早く卒業して違う大学の通信教育を受けるのか、それとも秋田大学の通信教育を増やすのか悩みどころである。
先般、近くのコンビニから入金した放送大学2021年度2学期に登録した科目の教材が届いた。これの単位が取れれば卒業に必要な単位を半分充足することになる。最後の全科学生(これが7つめとなるため、入れるコースがもうない)なので、のんびりと在籍期間いっぱいまでやるのか、早く卒業して違う大学の通信教育を受けるのか、それとも秋田大学の通信教育を増やすのか悩みどころである。
この作品もいつものように、半七老人が岡っ引き時代の思い出話を作者に語るという形式のものだ。
この話は、半七老人が「おかしい話」と前置きして語るのだが、確かにおかしい。
半七老人の言によると、
石が流れりゃ木の葉が沈むと云うが、まあ、そんなお話ですよ。泥坊をつかまえる岡っ引が泥坊に追っかけられたのだからおかしい。泥坊が追っかける、岡っ引が逃げまわる。どう考えても、物が逆さまでしょう。そうなると、すべてのことが又いろいろに間違って来るものです。(後略)
おまけに、半七が他の岡っ引きの子分にふん縛られるのである。
今回の事件の中心となるのは二代目三河屋甚五郎(通称は三甚)。芝口の岡っ引きのようである。事件は、この三甚が本石町無宿の金蔵を捕まえたことに端を発する。酔わせて三甚は金蔵を捕まえたのだが、逆恨みされ、こんなことを言っていたらしい。
こんな駈け出しの青二才の手柄にされちゃあ、おれは死んでも浮かばれねえ。こん畜生、おぼえていろ。おれが生きていればきっと仕返しをする、死ねば化けて出る、どっちにしても唯は置かねえから覚悟しろと、おそろしい顔をして散々に呶鳴ったそうです。
ところが、この金蔵が仲間と一緒に破浪する。つまり、追いかけるのが金蔵で、逃げ回るのが二代目三甚というわけである。
半七は先代の三甚に世話になったことから、二代目三甚の保護を引き受ける。これを半七に依頼したのは、神明前でさつきと言う小料理屋をやっているお力。お力の娘お浜と二代目三甚はいい仲なのだ。
ところが、二代目三甚の行き先を追っているうち、戸塚の市蔵と言う岡っ引きの子分に半七は金蔵と間違われふん縛られてしまう。どうも、金蔵の人相書が、見方次第で半七に似ていたらしい。半七の顔を知っている市蔵や古参の子分が留守だったのもあったようだ。もちろん帰ってきた市蔵は大恐縮。あわてて縄を解くように子分を叱りつけた。
金蔵の方にも、いろいろあったようだ。半七は最後にこう言っている。
人間万事廻り燈籠というのは、こんな理窟かも知れませんね
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