このお話は、美騨良学園(みだらがくえん)2年で生徒会長の土御門聖くんを中心として、彼とヒロインたちが繰り広げるラブコメである。いやこれをラブコメと一言で言っていいのだろうか。登場するヒロインたちは、どれも特殊な性癖をお持ちだ。でもエロいというより、笑えて来るのはどういう訳だろう。
出てくるのは、ドSキャラの佐渡美月(サドみずき:生徒会庶務)と、縛られるの大好きなドMキャラの真園日葵(マゾのひまり:生徒会副会長)。二人とも聖くんのことを自分にあったパートナーだと思っている。すなわち佐渡さんはMだと思っているし、真園さんはSだと思っている。でも聖くんの性癖は普通。でも彼女たちの期待?に応えようと、あるときはM男になり、あるときはS男を演じる。彼もなかなか大変だ。
前巻では3人目の変な人が出てきた。西園寺さんという美術部員で芸術のために大量のディルドを持っている。夢は西園寺's 秘●館をつくること。ところで3巻の表紙はこの西園寺さんなのだが、アブナイものを手に持って、完全に目が行っちゃってる(笑)。帯に「変態学園群像劇」とあるが、「これは健全な漫画です。」とも書かれている。確かにエロさより笑えるのだから健全なのだろうな。
この3巻ではとうとう教師が出てくる。養護教諭の妻夫木花先生だ。この人の性癖は、エロい自撮りをしてSNSにアップするというもの。先週彼氏に振られ、周りの友人はどんどん結婚していくので、かなり結婚を焦っているようだ。ちなみに妻夫木先生31歳。でも、みんなが「綺麗」「可愛い」と言ってくれるので自分にも女としての価値があると安心しているらしい。聖くんも、妻夫木先生のことをかわいいと思っている。
次の4巻では、5人目の特殊な性癖の人が出てくるようだ。果たしてどんな性癖なのか。
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