この作品の本質は、草食系男子の八王子直人(センパイ)と肉食系ドS女子の長瀞早瀬(ハヤっち、トロちゃん)が繰り広げるラブコメである。表紙イラストを見ると、長瀞さんは邪悪な感じだ。確かにセンパイをいじり倒すドSな面もあるが、実はそれはセンパイ大好きの裏返し。少し前から可愛さが目立っている。そう長瀞さんは誤解されやすいが優しい娘なのだ。
長瀞さん、ネットで「男子がドキッとする女子の仕草ランキング!!」なる記事を読んで、1位の袖をひっぱるをしようとする。何回もやるので、うっとうしくなった先輩が逆襲をしようとすると、思わず手を繋いでしまう。それもいわゆる恋人繋ぎというやつだ。思わず赤面する二人だが、それを運が悪いことに長瀞フレンズたちに見つかってしまう。来れは袖釣り込み腰の練習をしているんだと言い訳する長瀞さんだが、フレンズたちに無理があるとひやかされる。いや誰が見ても無理があると思うが。
センパイが風邪で寝込んだときのこと。長瀞さんが看病に来てくれた。センパイは夢うつつに長瀞さんと結婚している幻覚を見る。そして普段は長瀞と呼んでいるのに「ありがとう はやせ」と呼んでしまう。長瀞さんは、もう一度聞きたかったようだが、残念なことにセンパイはそのまま寝入ってしまう。
クリスマスのこと。センパイは長瀞さんにプレゼントを渡すのだが、なんと長瀞さんからもプレゼント。それがどちらもマフラー。二人はもう以心伝心という感じである。そのプレゼントを渡すときが大変。どこに行っても人がいる。美術部室で渡そうとしたときのこと。美術部長が部室に入ってくる。それも全裸でだ。なんでも部室の空気を肌でかんじたかったらしい。ちなみに、部長は長身美女だが、脱ぎ癖があるようで、ここでも期待に違わず癖全開という感じだ。果たして二人の仲はどうなっていくのか。いろいろと気になるところだ。
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