文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
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首都機能の分散とリスク管理

2009-08-11 12:25:04 | オピニオン
 時折、所用で東京を訪れることがあるが、いつ行ってもあのゴミゴミとした風景にはうんざりする。少子高齢化と相まって、地方はどんどん寂れているのに、東京を中心とした関東への一極集中は進んでいくばかりだ。

 これは、別に関東地方の自治体が何かを努力したという結果ではない。単にそこが日本の首都が有るということだけの結果にすぎない。しかし、これは、リスク管理面から考えると、きわめて危険なことである。

 今日の早朝5時過ぎに静岡を震度6弱の地震が襲い東名高速道路の路肩が崩壊したことをニュースで流していた。今回の地震はM6.5の規模だったとのことだが、我が国の太平洋沿岸には、もっと恐ろしい地震の可能性が常に存在していることを忘れてはならない。つまり、東海地震、南海地震、東南海地震のことである。発生間隔は諸説あるものの、長く見積もっても200年に1回は発生するという。現在のプレートテクトニクス理論から言えば、プレートの移動とともに歪が蓄積して、それが極限に達すると、歪の解消が地震という現象となって現れる。そして、これは、偶然などではなく、一定の期間内には必ず起きる必然なのである。

 もし、巨大地震が、あれだけごみごみとしている今の関東を襲えばどうなるのだろう。考えただけでも恐ろしい。被害は莫大なものとなり、国としての機能もマヒしてしまうのではないか。

 巨大地震に対する一番のリスク管理は、やはり、集中化の排除であろう。人間が少なければ被害自体が少なくなるのは当然だが、発生した後の対処もやりやすい。国の機能のマヒも限定できる。加えて、地方も息を吹き返し、いいことづくめだと思うに、今回の選挙の論点として話題になっていないのは残念なことである。

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