本書は、FUNAさんの原作小説をコミカライズしたものだ。続3になっているが、九重ヒビキさんによるものが9巻あるので実態としては12巻目にあたる。FUNAさんは今3つほど長編を書いているが、いずれもコミカライズとアニメ化がされている。3つとはこの「ポーション頼みで生き延びます!」の他「私、能力は平均値でって言ったよね!」、「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」の二つである。いずれも現在進行形で「小説家になろう」で掲載されている。
本書は、九重版に比べると、ちょっとコミカルな面が強いような気がするが、主人公のカオルは、美少女だが目つきが悪いという設定なので、園心版の方が原作に近いかなという感じである。
この3巻で描かれるのは、カオルが手をかしたマリアル女子爵を取り込もうとする王族や貴族そして神殿勢力たち。カオルはそれに同行して、二度とそんな気が起こらないようしっかりと(女神?実は行為生命体)の力を見せつける。
そしてもう一つはルエダの残党たちの動き。ルエダと言えばかっては女神セレスティーヌの名を勝手に騙り、当のセレスティーヌから全否定され、滅びた国だ。この辺りにFUNAさんの宗教観が見え隠れすると思うのは私だけか。この世界は女神がおり、ほとんどの人間が帰依している。しかしルエダの残党連中は自分達に都合がいいように女神の言葉を捏造している。さてこの結末はどうなるのか。
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