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小田急8000形(2)~最新の更新車はフルカラーLED

2006-07-12 | 小田急グループ
昨日MAKIKYUのページで小田急8000形の未更新車を取り上げ、その際更新車についても少々言及しましたが、今日はその更新車について取り上げたいと思います。
(一部昨日の内容と重なる部分もありますがご了承下さい)

小田急8000形の更新は4年程前から始まり、この更新車は行先表示器のLED化や窓ガラスのスモーク化等が行われ、また6両編成(現在4両編成に更新施行車はなし)の小田原寄先頭車両では、連結器下部にある自動開放装置が撤去されているので、外観での判別も容易です。

車内も化粧板や座席、床材の交換をはじめ、ドアチャイムやLED案内表示装置、自動放送装置の設置などが行われておりグレードは最新型車同等、座席は硬めで厚みのある座り心地の良いもの(と少なくともMAKIKYUは思っています)になっており、居住性も良好です。

更新工事開始当初に更新された2編成以外は、下回りも最近首都圏の大手私鉄中堅車両が更新される際、恒例となっている最新型のVVVFインバーター制御に取り替えられ(小田急以外にも京王7000系などの事例あり)、これと同時にブレーキ指令方式の変更(電気指令ブレーキ化)や運転台の交換(一般的な2ハンドル→ワンハンドル化)も行われていますので、走行性能やエネルギー効率の面でも最新型車に匹敵するものとなっています。

また最近更新された編成では、LEDの行先表示装置も従来の3色表示ではなく、視認性や表示能力の優れたフルカラーの物を採用しており、これは最新型車3000形でも出始めています。

写真がその車両(8252F)ですが、首都圏の私鉄等で最近増えているフルカラーLEDを行先表示に用いた車両は大抵文字がゴシック体になっていますが、この8000形では明朝体(これは3000形も同様)なのも特徴で、今はまだ見る機会も少ないですが、今後更新される8000形や増備される3000形などでもこのタイプが用いられ、見られる機会は多くなると推測されます。

ただこの8252Fも更新に伴って設置されたドア上の車内案内表示装置はLED式のままで、3000形の最近増備された車両の様なLCDのモニターではないのが惜しまれます。

小田急では今後下北沢[Shimo-Kitazawa]駅の地下化(これに伴って勾配がきつくなる?)などもあって従来型車両の取替え&最新型車3000形の導入を急ピッチで進めており、現在残っている5000形が全廃という話も出ていますので、そうなるとステンレス車ばかりで、「アイボリ-にブルーの太帯」とい小田急通勤車ではお馴染みの塗装もこの8000形でしか見られなくなりますが、この8000形の末永い活躍を願いたいものです。