このきっぷは5回分で11500円、つまり1回分あたり2300円という事には (1) で触れましたが、要するに1回分で2300円を越える運賃の区間で使用すれば得になると言う事です。
具体的にはJRの本州3社(東日本・東海・西日本)の幹線では片道の場合2520円(141㎞~160㎞)、往復の場合は1280円[X2=2560円](71㎞~80㎞)以上の場合が該当しますので、東京駅を基準に考えた場合、以下に挙げる駅より遠くまで行かれる場合に得になります。
片道では…吉原[Yoshiwara](141.3㎞)、矢板[Yaita](141.8㎞) など
往復では…二宮[Ninomiya](73.1㎞)、間々田[Mamada](73.3㎞) など
このため1回分で東京~仙台(351.8㎞)や、~大阪(556.4㎞)などの長距離を普通列車(快速等含む)のみを乗り継いで移動する場合は勿論、東京~宇都宮(109.5㎞)や~水戸(121.1㎞)をJR線の普通列車で日帰り往復する場合などでも利用価値はあります。
(区間によってはJR以外の交通機関を利用した方が有利な場合もあり、またここに出ている事例は5回分を有効期間内に使いきれる事が条件です。また極端な話、かなり酷ですが横浜→博多を普通列車のみを乗り継いで移動すれば、青春18きっぷは1日で元が取れます)
また「青春18きっぷ」はJR線を有効日の間は乗り放題ですので、鉄道好きの方の中には「青春18きっぷ」をしゃぶり尽くすかの如く、とにかくJRだけを初電~終電まで乗り続ける方もいらっしゃいます(MAKIKYUも時々それに近い事もしますが…)が、そこまでしなくても充分元は取れますし、途中下車の制限なし(JRの乗車券には途中下車不可のきっぷも多数あります)ですので、単純に目的地までの足として利用するだけではなく、有効日の間であれば途中の駅で一度列車を降りて観光を楽しんだり、用務を済ませてから再び列車に乗る事も出来ます。
(MAKIKYUの場合は、これを利用して更に地方の私鉄や路線バスにはまり込む泥沼状態ですが…)
この様なきっぷですので利用価値は非常に高く、またこのきっぷに関する書籍が幾つも書店の店頭にも並び、ネット上にもこのきっぷを専門的に取り上げたHPも多数存在しますので、ここではあまり細かくは言及しませんが、「青春18きっぷ」の利用について不明な点などありましたら、コメント欄にコメントを頂ければ可能な限りで返答したいと思います。
また利用方法の実例に関しては、今後のMAKIKYUの旅行記録も参考になる(かもかもしれない?)と思いますので、興味のある方は暇な時にでも覗いて下さい。