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青春18きっぷ(2)~少々補足したいと…

2006-07-24 | 日本国内その他
本日の記事にあります「青春18きっぷ(1)」では乗車券の概要について取り上げましたが、ここでは18きっぷの利用方法について少々補足したいと思います。

このきっぷは5回分で11500円、つまり1回分あたり2300円という事には (1) で触れましたが、要するに1回分で2300円を越える運賃の区間で使用すれば得になると言う事です。

具体的にはJRの本州3社(東日本・東海・西日本)の幹線では片道の場合2520円(141㎞~160㎞)、往復の場合は1280円[X2=2560円](71㎞~80㎞)以上の場合が該当しますので、東京駅を基準に考えた場合、以下に挙げる駅より遠くまで行かれる場合に得になります。

片道では…吉原[Yoshiwara](141.3㎞)、矢板[Yaita](141.8㎞) など
往復では…二宮[Ninomiya](73.1㎞)、間々田[Mamada](73.3㎞) など

このため1回分で東京~仙台(351.8㎞)や、~大阪(556.4㎞)などの長距離を普通列車(快速等含む)のみを乗り継いで移動する場合は勿論、東京~宇都宮(109.5㎞)や~水戸(121.1㎞)をJR線の普通列車で日帰り往復する場合などでも利用価値はあります。

(区間によってはJR以外の交通機関を利用した方が有利な場合もあり、またここに出ている事例は5回分を有効期間内に使いきれる事が条件です。また極端な話、かなり酷ですが横浜→博多を普通列車のみを乗り継いで移動すれば、青春18きっぷは1日で元が取れます)

また「青春18きっぷ」はJR線を有効日の間は乗り放題ですので、鉄道好きの方の中には「青春18きっぷ」をしゃぶり尽くすかの如く、とにかくJRだけを初電~終電まで乗り続ける方もいらっしゃいます(MAKIKYUも時々それに近い事もしますが…)が、そこまでしなくても充分元は取れますし、途中下車の制限なし(JRの乗車券には途中下車不可のきっぷも多数あります)ですので、単純に目的地までの足として利用するだけではなく、有効日の間であれば途中の駅で一度列車を降りて観光を楽しんだり、用務を済ませてから再び列車に乗る事も出来ます。
(MAKIKYUの場合は、これを利用して更に地方の私鉄や路線バスにはまり込む泥沼状態ですが…)

この様なきっぷですので利用価値は非常に高く、またこのきっぷに関する書籍が幾つも書店の店頭にも並び、ネット上にもこのきっぷを専門的に取り上げたHPも多数存在しますので、ここではあまり細かくは言及しませんが、「青春18きっぷ」の利用について不明な点などありましたら、コメント欄にコメントを頂ければ可能な限りで返答したいと思います。

また利用方法の実例に関しては、今後のMAKIKYUの旅行記録も参考になる(かもかもしれない?)と思いますので、興味のある方は暇な時にでも覗いて下さい。

青春18きっぷ(1)~乗車券の概要について

2006-07-24 | 日本国内その他

MAKIKYUは今日の夜から旅行…という事で、その中には「青春18きっぷ」という記述もあり、鉄道に詳しい方や、国内各地を頻繁に旅行される方はご存知かと思いますが、「青春18きっぷ」とは何?という方もいらっしゃるかと思いますので、少々取り上げたいと思います。

この切符は何かと言うと、簡単に言って「普通列車専用乗り放題きっぷ」です。

通用範囲はJR旅客各社(JR北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)全線で、北は北海道から南は鹿児島県まで、日本国内何処のJR線でも好きな区間に乗車でき、通用日の間なら途中下車の制限もありません。
(JR以外の私鉄や地下鉄などは不可です)

ただし普通列車(特別料金不要の快速等も含む)専用で、新幹線(こだま等の各駅停車でもダメです)をはじめ、特急列車など特別な料金を必要する列車や、グリーン車指定席は利用できないので注意が必要です。

(但し北海道の一部などで、特急列車が例外的に利用できる区間もあります。また主に首都圏で運行されているグリーン車自由席は、グリーン料金を別途支払う事で最近利用可能になりました)

通用期間は概ね学生の休暇期間(春・夏・冬)にあわせて設定され、今年夏の場合は7月20日~9月10日、但し発売は8月一杯で終了となりますので注意が必要です。

利用資格はきっぷの名前に「青春18」とあるので学生や若者限定の乗車券の様に思われがちですが、小学生でも年金を貰われている年配の方でも、また日本人に限らず外国の方でも、どなたでも利用できます

(ただし元々が安いきっぷだけあって大人用のみで、小人料金や学割、シルバー割引などは一切ありません)

気になる肝心のお値段は5回分(1人で5日間利用も、5人で1日利用でも可。また2人で2日間利用し、残り1回分を1人で利用といった利用法も可能ですが、複数人利用の場合は同一行動となります)で11500円、つまり1回あたり2300円ですが、5回分セット(1枚の切符に5回分日付を表記・分けて使う事はできません)のみの販売で、1回分のみの発売はありません。

(ただし5回分セットというのはJR駅や旅行会社などで発売の場合の話で公式的にはバラ売りなしですが、時々金券屋などで残り○回分といった販売を行っている事もあります)

また通用期間内であれば、利用開始日に関係なく任意の日に利用できます(連続でなくても良いのがミソです!)ので、極端な話7月中に4回分利用し、残った1回分を9月に入ってから(10日までですが…)利用するといった使い方も可能です。

ただこの乗車券の有効日は、乗車前に予め押印した日付の0時~24時で、24時を過ぎ日付を跨いで運行する列車の場合、一部の例外(東京と大阪の電車特定区間)を除き日付が変わって最初の駅から先の運賃が別途必要となりますので注意が必要です。


以上が大まかな概要ですが、不明な点などありましたら、コメント欄にコメント頂ければ可能な限り回答したいと思います。

(管理人が数日間コメントに回答できない状況も想定されますので、何か質問事項がコメント欄にありましたら、このページをご覧の皆様の横レスも歓迎です)

「青春18きっぷ」については、長くなりますので別項(2)にも分けて記事を書いています。

ちなみに画像は、昨年夏の「青春18きっぷ」(使用済み)で、赤斜線はMAKIKYUが後から追加したものです。