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韓国鉄道 ムグンファ号(2)

2006-07-13 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
この写真は韓国鉄道(KORAIL)ムグンファ号の車内(一般室)の様子です。

ムグンファ号の車内は、写真の様に回転式の簡易リクライニングシートが並んでおり、日本の列車とよく似た雰囲気になっていますが、大陸の車両だけあって車両の幅が日本に比べて広く、そのため通路も広くなっています。

また客室とデッキを仕切る扉が引き戸ではなく、内側に開く方式になっているのも特徴で、座席は以前横5列席の車両があった様ですが、現在は横4列席に統一されています。

この座席は比較的新しくやや固めで座り心地も良好で、リクライニングの角度も比較的大きく、夜行列車で乗車した際も日本の列車の普通車より快適な感じですが、座席の後側はプラスチックの様な物で覆われており、背面テーブル等が装備されていないのが難点です。
(リクライニングの角度が大きいので、座席を向かい合わせにした際は早い者勝ちという問題もあります)

座席のモケットはかつて赤系統のモノを使用されている事が多かったのですが、最近は写真の様にグレー系統に交換されている車両が目立ちます。

また最新型の客車は外観が大きく異なり、車内も内装が大きく異なりますが、座席のグレードはほぼ同様ですが、この車両についても近い内に追って紹介したいと思います。

これだけのグレードの車両に釜山Busan~ソウル間(約440㎞)を乗車しても、日本円に換算して3000円程度、それも座席のグレードは高速列車KTXの一般室Ilpansilより遥かに上を行きますので、比較的割安感があります。

MAKIKYUも一度ムグンファ号で釜山~ソウル間を乗り通した事があり、更に乗車時間が長い釜田Bujeon(釜山市内にある駅です)~江陵Gangnueng(江原道Gaungweon-doの日本海/東海側にある都市)間を乗車した事もありますが、特に急ぎでなければこの列車でも充分快適な旅が出来ると思います。
(ムグンファ号での釜山~ソウル間の所要時間は、現在概ね5時間半程度です)

皆様もムグンファ号で韓国鉄道の旅は如何でしょうか?

韓国鉄道 ムグンファ号

2006-07-13 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
MAKIKYUのページでは、韓国鉄道(KORAIL)の列車として今までにKTXとセマウル号を紹介して来ましたが、今日はムグンファMugunghwa(無窮花=むくげ―韓国の国花)号を取り上げさせて頂きます。

ムグンファ号は格付けとしてはKTXやセマウル号より格下の列車ですが、KORAILで最も多くの本数が運行されている列車で、首都圏電鉄Sudokweon-Cheoncheol以外の大半の路線で運行されている「縁の下の力持ち」的存在の列車です。

このムグンファ号は大半の列車が座席指定制となっていますが、セマウル号と異なり満席時には立席券も発売されており、最低運賃もKTX運行開始時に2800Wまで引き下げられた(以前は短距離でも5000W以上しました)事から、区間によっては立席利用客で車内が混雑する事もあります。
(MAKIKYUの経験では、亀尾Gumi駅で大邱Daeguへ向かう立席客が多数乗車し、短時間ですが混雑で身動きできない程という事がありました)

またかつての統一Tongil号を格上げした各駅停車の列車も一部路線で運行されており、こちらは全車自由席となっています。

このムグンファ号は大半の列車が機関車牽引の客車列車で運行されていますが、大邱周辺を運行する一部の列車に9211形(NDC)と呼ばれるディーゼル動車が用いられ、現在電動車(電車)による運行は存在しません。
(NDCは現在東大邱Dong-Daegu~蔚山Ulsan、晋州Jinjuの2系統で使用されている様で、かつては電車も存在しました)

ディーゼル動車は現在NDC一種類のみで数も少ないですが、客車は新旧の様々な車両が使用され、形態の違う客車が混結される事も多いので結構見ごたえがあります。

このムグンファ号の車両は白(一部はステンレス)にオレンジ色と山吹色の塗装を纏っていますが、最近山吹色の部分がブルーに塗り替えられた車両も出てきており、編成がますます賑やかになっています。

現在定期列車で運行されるムグンファ号は一部の列車に食堂車やスナックカーが連結されるものの、客室は基本的に一般室(普通車相当)のみとなっていますが、かつては特室(グリーン車相当)や寝台車が連結されている列車も運行されていました。

現在でもこれらの車両は残存していますので、KORAILで韓国内を旅行していると時折見かける事ができます。

写真は最も一般的なムグンファ号客車で、その他の車両については後日改めて紹介したいと思います。