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先日、京都の知人が、ご自分で焼いた茶入れに仕覆の裂選びをしている写真をアップされていました。茶入れの大きさも形も幾通りかあります。それぞれに違う裂を合わせるおつもりでしょう。なんという贅沢。
仕覆は、大切な茶入れを護るための入れ物です。茶入ればかりでなく、お茶碗だって、香合だって、仕覆に包んでしまってもいいのです。裂も、名代の絹でなくとも木綿でもいいと知りました。仕覆を作るには、それぞれの器から、型を起こします。そして、綿入れのように、薄く綿を入れて作るそうです。
我が家の茶入れは、利休緞子と名のつく、裂の仕覆に納まっています。
実は、ここ2、3年、棗に、仕覆を作ってみたいと思っていました。裂は、手持ちの物で、とそこまではよかったのですが、中に入れる真綿やつがり糸なんて、香港では手に入りません。別の京都の知人が、茶道具の店が、ネットでつがり糸を売っていることを教えてくれました。海外発送もしてくれるというのです。PCで見るつがり糸の色は、実物とはやはり違うはずです。そんなで、まだ、手付かずのままです。
仕覆の裂には、名前がついていて、小さな裂地を大切に使っていたことを感じます。私なんか、女なので自分の服選びのような感じで、裂地を眺めます。
仕覆作り、難しそうですが、ほんとに手のひらにのる物を包む物ですから、いつかゆっくり時間をかけてチクチクしようと思ってます。