チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

一枚のシーツから

2012年08月28日 | 身の回りのもの

晴れ、29度、88%

 私が香港に来た25年前、香港には、日系デパートが6軒(現在1軒)、地元のデパートが4軒(現在3軒)、中国系でパートが4軒ほどありました。地元デパートのひとつ、今はもう無いドラゴンシード。セントラルにあったデパートです。たまたま、当時、私が好きだったラバガジェリィのバックが売られていたことから、ドラゴンシードに通い始めました。

 日系のの6軒のデパートは、今は無い大丸を除くと、デパートとは言えないような貧相なものでした。ドラゴンシードは地元のデパートですから、洋服などはぱっとしません。ところが、どういう訳か家庭用品、とりわけタオル、寝具の類いに、ヨーロッパからのいいものが置いてありました。そのシーツ売り場で、一目惚れして求めたのが、 この黒地に白のバラのシーツです。この写真、最近のものです。

 その頃、日本人の夫人たちの間で人気だった、上海仕立て屋、安く早く、生地を持って行くと洋服を誂えてくれました。お店は無く、誰かの家に訪問して、生地を集めて行くのです。そこで、私、このシーツのフラットなものを一枚求めて、夏の長袖の一重のツーピースを作ってもらいました。確かに、早くて安かったと記憶しています。

 まあ、嬉しいものですから、どこに行くにも着ていきます。家に帰れば、ベットも同じ柄。ところがいけません、簡単なワンピースぐらいなら良かったのでしょうが、ジャケットです。クリーニングに出しただけで、型くずれしてしまいました。型くずれしたものを見るに忍びず、2シーズンほどで、捨ててしまいました。

 その、ツーピースの残り生地で作ったのが、見出し写真の巾着です。

 ツーピースを着ている時に、シーツの生地から作ってもらったと話すと、黒のシーツ?と怪訝そうな顔をされたことを覚えています。今でこそ、シーツも色とりどりですが、あの時分は、白を基調にしたうす色のものがシーツでしたものね。このシーツ、こしが弱くなってきました、黒い色が、白んできています。でも、現役。しかも25年経った今も、一番好きなシーツです。

コメント (2)
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