晴れ、25度、82%
日本に帰っている間、デパートの地下の野菜売り場で、中国産の松茸を見かけました。デパートですから、早くから入荷しているのでしょう。松茸が、高嶺の花になって以来、滅多に口にすることがありません。デパートの中国産の松茸が、高いのか安いのかも解らないまま、香港に戻りました。
たった4日の留守ですが、冷蔵庫の中は、普段買い物など行かない家人が、喜んで買ってきたとおぼしきものが入っています。その中に、キッチンペーパーに包まれ、ジップロックに入っている何やら解らないものが出てきました。開けてみると、松茸です。
帰宅した家人に訊くと、中国からのお土産で沢山いただいたとのこと。私がいないので、会社で皆さんに分けてきたとも言います。その上、あまり美味しくないかもしれないよ、とまでおっしゃいます。
ともあれ、食べ物は大事にと思い、その日のうちに松茸ご飯と網焼きにしました。
網焼きする前に、お酒をふってみましたが、 こちらも香りがありません。随分以前、台湾の方からいただいた松茸は、おいしかったのですが。
松茸は、なんといっても香りが命です。土瓶蒸しの蓋を取った時の、あの香り。食べるの方も楽しみでしょうが、料理を作る方は、その料理の間、あの香しさの中にいることが出来ます。がっかりです。
中国産の松茸は、松に生えているものでなく、ブナに生えているものだそうです。DNAの鑑定では、ほぼ同品種ということ。でもね、あの香りが無くちゃね。