晴れ、26度、88%
紅茶が好きな私、ティーポットは6つも持っているのに、日本茶、中国茶を入れるための土瓶、急須は3つしかありません。そんな我が家は、いい日本茶やびっくりするくらいお高い中国茶を頂きます。日本茶は、やはり鮮度が命です。高温多湿の香港では、封を切ると、早く飲み上げなくてはなりません。
封を切った日本茶を一日何度か、たっぷりと煎れる時使うのが、この九谷の土瓶です。30年近く使っています。薄い薄い汲み出しが5つ、同じたでの絵です。考えてみれば20代で、たでの絵の湯のみなどよく求めたものですね。今でこそ、この地味な絵付けが似合う年になってきました。初めから付いていた持ち手のつるは、一本の竹で出来ていました。2年前にそのつるが、ぽきんと折れてしまいました。
日本に帰ったおり、お茶屋さんやデパートを廻りましたが、替えのつるを売っていないところもありました。あっても、300円ほどの安い物ばかり。仕方なく、色合いの濃い物を求めて戻ってきました。やはり安いからでしょうね、またしても、傷み始めました。
傷むといっても、まだ使えそうです。手元にすぐある凧糸で、縛ってみようか?なんだか不釣り合いですね。ラフィアで堅く結んでみました。ラフィアなら濡れても、気になりません。使える物を、自分で直してまた使う、何となく気持ちがしゃんとします。それでも、次に傷んだら、もう買うつるは決めています。竹でできていて、編まれた物です。お値段も、ちょっと高め。それまで、ラフィアが、つるを護ってくれるでしょう。