霧雨,23度、78%
モモさん,11歳と10か月,我が家にやって来て11年とひと月が過ぎました。7月には急に後ろ足が立たなくなったこともありましたが,おかげさまでそれっきり,普通に歩いてお散歩です。11年もの間坂の上り下りをしています,足に負担が来るのも当たり前です。
モモさん、家の者以外の人間には興味がありません。とても可愛がってくださる人にもシッポも振らない、寄って行く事すらしません。つまり無愛想。自分より大きな犬に本気で吠えられると,小さなくせに俄然向かって行きます。小さな犬に本気で吠えられると,全く無視です。幼なじみの犬たちの姿が消えて行きます。好きなお友達には,自分から寄って行きシッポをチリチリ振ります。モモさんれっきとした男の子ですが,男の犬も好きなようです。
人にも言わず,モモさんの事でちょっぴり寂しく思っていることがありました。小さいときから,モモさんと目が合うとモモさんすっと目を伏せます。きつく叱った後ならばいざ知らず,少し内気なのかとずっと思っていました。一番いけないのが,カメラを向けたときです。とっさに写した時以外は、レンズを見る事はありません。ピントを合わせているうちに,さっと目を伏せるか横を向いてしまいます。
そんなモモさんが10歳を超した頃から、目と目をしばらく合わせるようになりました。目を伏せなくなりました。カメラを向けると,しっかりとレンズを見ます。食べ物で釣ってもカメラを見なかったモモさんです。なんだか長いこと胸につかえていた事が,すっと落ちたような気がします。初めて主人にその事を話しました。主人も同じように思っていたようです。
10歳を迎えた頃から何かがモモさんの中で変わったのでしょうか,その理由を探ります。最近,ひとつの事に気付きます。モモさんの10歳は,私たち夫婦の年齢より上になったという事です。今やモモさん我が家で年長者,モモさんの余裕でしょうか。
こうして目と目を合わせる時間を愛おしく感じます。