チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

どの色にしようかな?

2015年10月22日 | 日々のこと

曇り、24度,79% 

 不揃いな4枚4色の端切れをテーブルの上に並べて3日ほど過ぎました。朝日,日中,日暮れから電気を灯す、時間の移り変わりでこの4色の布の色が目に写る感じは随分違います。はて,どの色にしたらいいものやら?

 家具はもう買う事が無いだろうと,30代から思い続けています。私の実家には,私の年齢よりの古い松本の民芸家具がずらり。3代にわたって使える家具が謳い文句の松本の民芸家具です。まだ私で2代目,確かに水目桜で作られた重たい家具は,色の退色、母が手入れを怠っていますから若干の傷みが見られますが,まだまだ使えます。時間を経て来た重みのある家具です。母が施設に入って以来、実家の整理を始めました。服、本、食器に至っては、殆ど残しませんでした。改築中、倉庫に預けた荷物は10畳ほどのキューブ一杯というぐらいです。残した物は、お仏壇、松本民芸家具と大きな焼き物の壷ばかりです。三面鏡なんて私は使いません。さっさと捨てました。自分が使う物しか残しませんでした。これは,私が一人しかいない子供だからできた事,兄弟がいたらこんな切り捨てるような整理は出来なかったかもしれません。

 延びに延びた改築が終わり,家具を家に戻して1年が過ぎます。すぐ住む家ではないので,のんびりと建具を替えたり,照明を入れたり,帰国する度に少しずつ家が家らしくなって来ました。改築で大きく変わったのはもちろん水回りですが,廻り縁の付いた座敷を縁側と座敷部分を一つにして板の間に替えた事です。そして,天井板を外しました。床から天井まで4.5M。床板は白木です。ところが廻り縁の一面を壁にしましたから、外からの陽の光は,この部屋の中央までは入りません。しかも上を見上げれば高い天井。

 以前は座敷でしたから,畳です。座卓に座布団で充分。板の間になった今,はたと思います。あら,椅子が必要だわ。椅子というより,くつろげるソファーです。若い頃からアルフレックスのソファーに憧れていました。これはいい機会とばかり,アルフレックスのソファーのカタログを見ます。でもどうもイメージが我が家のそれとは違います。この座敷には,床の間や欄間を残しました。仏壇もあります。行き着いたのは,やはり松本民芸家具のソファーでした。

 すっぽりと布に包まれたソファーではありません。座る部分のみ布です。この4枚の端切れは,その座る部分に張ってもらう布見本です。

 このひと月、「花森」という松本の民芸家具を扱うお店の方と遣り取りをしています。ソファーの布に始まり,大きなダイニングテーブルも求めるつもりです。このテーブルに今手持ちの袖付きの椅子が合うかどうかなど、細かい事によく対応してくださいます。布の色を決めるの当たって,mailに添付された色見本,どうも実感が湧きません。厚かましく,布を送って頂きました。

 昨晩,主人と出かけた中華レストラン、そこにおかれた椅子の布の色を見ていて,主人が言います。薄い煉瓦色がいいよ。確かに,光がささない部屋に暗い色では、重過ぎます。紺もきれいだし,燕脂も落ち着いた色だし、グリーンは七変化します。どれも捨て難いけど,薄い煉瓦色に決まりそうです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする