曇り、24度、84%
スーパーマーケットの一角に小さな切り花コーナーがあるような日本のお花屋事情とは異なる香港です。町中にはお花屋さんが少ないのですが,市場に行けばひとつや2つの花を売る店が見られます。お花も世界中から入って来ますから,一年中,同じような花ばかりです。フラワーアレンジ、生け花も盛んです。バレンタインデーには大きな花束を抱えた花の配達人が,町を行き来します。旧正月前はきれいに調えた家に花を飾る様子を見ると,花も言葉を超えた気持ちの現れだと感じます。
花束を頼む時,自分でこの花あの花と選ぶのよりも,パンフレットの写真から予算を伝えて作ってもらうのは、日本と同じです。市場のお花屋さんでは見られない光景ですが,九龍サイドの大きな花市の花屋には年中,出来合いの花束がずらりと飾られています。その出来合いの花束の色合い,リボンや包み紙の選択,時には花束の真ん中に熊のぬいぐるみなどが入っているのを見ると,花束ひとつにもお国柄が見られます。
昨晩は,主人の会社の香港事務所の20周年記念の内輪の会がありました。会社立ち上げから今までずっと主人に任された会社です。内輪といっても日本本社から創立家族の会長や重役の方もおみえです。香港のスタッフから会長に手渡された花束,今日には日本に戻られますから,私が頂戴しました。
薄いピンクのアマリリス,緑の秋色紫陽花,燕脂のアリストロメリア,ハランの葉っぱもうまくアレンジされています。花の寄せ方は随分あか抜けて来ましたが,ラッピング、リボンが今ひとつ。全方向から見る事が出来る花束よりも、最近はこうした縦長のアレンジが香港の流行です。
さあ,今からリボンをほどいて活け直しましょう。