曇り,23度、88%
昨日の事です,10月15日の記事「バラの形のアプルパイ」に知らない方からコメントをいただきました。「かわいい。つくりたい。」なんと飾り気のない言葉でしょうと,喜んでお返事しました。「明日,作り方をアップします。」
あれから,10日ばかりの間に3回焼きました。折パイのサクサクした生地に巻かれているものに比べると,形も食感も私の練りパイ地をカップにして作ったものとは違います。一番大切なのは真っ赤なリンゴを選ぶ事,次がそのリンゴを出来るだけ薄く薄く切る事です。
練りパイ地(パートブリゼ)
薄力粉200g、バター100g、卵1個、お塩ひとつまみ、砂糖大さじ半分くらい
粉をふるい真ん中に泉を作って,そこに小さく刻んだバター以下を入れ回りの粉を崩すように全体をひとつにまとめる。練るのではなくて,生地を向こうがわに押し伸ばして、ラップに包んで最低でも1時間冷蔵庫で休ませる。
リンゴの準備
リンゴは普通に立てておき,端から薄くスライスする。真ん中に来たら反対側からまたスライスする。このスライスしたものを半分に切ると半円になる。お皿に満遍なくスライスをしたリンゴを入れ,お砂糖をリンゴ1個につき大匙1ほどふりかける。出来たらラップしてそのまま2時間ほどおく。途中砂糖を馴染ませると,薄いリンゴのスライスはフニャフニャになって巻き易くなる。(早く作りたいときはレンジに20秒ほどかける。)
型の準備 小ぶりのリンゴ1個で6個作れる。
徑が4センチの小さなマフィン型にバターを塗り粉を払う。ここに,3mmほどに伸ばした練りパイ地を4cmのハート型で抜き,ひとつの型に3枚花びらのように入れる。 このパイ地の底にシナモンをふり入れる。
柔らかくなったリンゴのスライスは,半円の皮の方を右にして少し重なるように縦一列を作る。1列6スライスほど。この一列を手前からクルクル巻くと花びらのようになるので,それをパイ地をひいた型に入れる。
200°で予熱したオーブンに入れて、20分焼く。オーブンの温度、時間はオーブンの個体差が大きいので,自分の家のオーブンの顔色を見て決めてください。
オーブンから出したら最低でも30分間、型のまま冷ます。壊れないようにそっと出す。
リンゴの赤い色が少し滲んでピンクになった花びらです。艶も付けません。粉砂糖も振りません。リンゴの甘酸っぱさとパイ地のサクサク感が楽しめます。
このパイ地はこの使用分量では4回分作れます。やや薄めに伸ばして冷凍庫でひと月保存可能です。
繰り返し作ると,要領よく出来るはずです。折パイのパリパリ感とは違いますが,横から見るとハートの形が花びらのようです。