曇り,17度、76%
朝から一日雨の日がありました。雨の合間を縫ってモモさんの散歩に朝晩出る以外はずっとお家にました。朝からクッキーの種を仕込んで三種類ほど焼きます。ついでにパンも焼きます。
久しぶりに木型のロール状の型抜きを出して来ました。 2年ほど前に東京の合羽橋で求めたアメリカのものです。先日,上野で美術館に寄った帰り,足を伸ばして合羽橋に行きました。この手の輸入物を扱う店は昔から決まっています。この木型を求めた時ほかにも2種類ほどありました。あれば求めたいと思います。ところが木型はベルギーのもののみ,お店の人に尋ねると,手彫りのこの木型,アメリカでも作る人が少なくなって手に入りにくいとのことです。そしてお値段がうんと高いとも。確かに,2年前でも高いなあと思いながら奮発して求めました。そんな話を聞いて香港に戻りました。木型を取り出してみると,確かにこんなに手のこんだ型はないとつくづく思います。
スポスポと抜く型とは違って,伸ばした生地の上を転がし,その後包丁で切り分けます。一列に三模様が四面,つまり全部で12模様です。どれもがとても細かく彫られています。大好きな3模様、 目ばかりか,体にも模様が入っています。
クッキーに私は紅茶を合わせます。ストレートの普通の紅茶とクッキーの組み合わせ、小さい時からの定番です。イギリスのアーサーランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズを読んで以来です。子供たちですら湖沼で船に乗る時には,熱い紅茶のポットとビスケットを持って出かけます。本の世界から始まった紅茶とクッキー,極めつけは,アガサクリスティーのマープルシリーズ、ミスマープルの本の中のお茶の時間は,それがロンドンの古いホテルのハイティーであれ,マープルの自宅のお茶であれ、幾度読み返しても興味が尽きません。私の中では頑としてクッキーに紅茶です。
クッキーを焼いておくと急なお客様でも安心です。夕方お腹がちょっと空いた時にもお口にポイ。温もりのある木型で抜いたクッキーは,優しい味がします。クッキー地にベーキングパウダーは入れません。いいバターがあればエッセンスも入れません。
この木型,大事に使い込みたいと思います。木型の木の色が飴色になるのが楽しみです。