曇、15度、80%
今年も最後の日を迎えました。新たな年を迎える準備もあと一息です。玄関飾り,お供えのお餅、花々,そして屠蘇器。
市販の屠蘇器を持ちませんので,手持ちのものを組み合わせて屠蘇器にしています。酒器はリーデルのリキュール用のデカンタで代用,杯は義父から譲り受けた朱塗りの三段重ねです。この杯,義父が太宰府天満宮の句会で賞を頂いたときの賜り物です。桐の小箱に入った杯を「使いなさい。」と言って手渡してくれて10年近くになります。その義父は今年逝きました。
太宰府天満宮は梅の名所です。この杯,大中小とも梅の紋。 箱から出して来た時,今年は今までとは違った気持ちが胸にありました。義父はどんな思いでくれたのかしら,そんなことを思います。人の気持ちを知るのは時間が経ってからということも多くないと,つくづく感じます。
屠蘇器を飾った晩、主人が,杯にそっと手を触れて「今年もやって来たね。」と私を見ました。そう,これからも毎年この屠蘇器です。
今年は義父が逝きました。私より若い友人が逝きました。モモの友達のまんちゃんが逝きました。会いたいと思っていたパグさんが2日前に急に逝きました。心を過る想いは沢山です。
逝った者たちのことを偲びながら,静かな大晦日を過ごしたいと思います。