小雨、28度、78%
長く降り続いた雨が上がった昨日の朝、表に出てメダカのいる甕を見てびっくり。ちょうど真ん中にスッと伸びた茎に薄紫の花芽がついています。 前日の夕方散歩でこの甕の横を通っているのに、気付かなかったのでしょう。
近くのお神社の子供神輿が朝から回っています。ひと月に一度の古紙の回収で近くの空き地に近所の方が次々にやってきます。私もよいしょと大きな束を出しました。日が高くなると花が開きました。 近所の方たち、「きれいな花ですね。」と声をかけてくださいます。
ホテイソウ、「ホテイアオイ」とも言われる布袋様に似たプックリとした浮き袋を持つ水草です。五月の初め全部で6つ買いました。小さな布袋草は気温が上がると大きくなって甕いっぱいになりました。メダカ屋のお兄さんが、「増えますからねえ。」とおっしゃった通りです。まだ子供は持っていませんが、根っこの脇から子供をつけて増え続けるそうです。おかげで毎朝餌を与えてはいますが、メダカの姿すら見えません。
この1週間、隣のおじさんの姿を見ませんでした。朝は決まった時間に買い物に出かけます。私には小さい頃からおじさんですが、お歳はおじいさんです。私が60歳ですから。久しぶりのお天気で道の掃除、前庭の草むしりをしていると、「この花、初めて見たよ。」その声に頭を上げると、隣のおじさんでした。「実は、私も初めてなんですよ。しばらく姿を見ないから心配してました。」と答えると耳が遠くなっているのでしょう、何度も聞き直します。挙句に急に「雷が怖かった。」とおっしゃいます。大きな声でのやりとり5分間、雨が嫌で外に出なかったのだとわかりました。「何かあったらお声をかけてくださいね。」お隣の裏木戸から大声を出せば我が家に声が届きます。おじさん、「ありがとうございます。」と帽子を脱いで挨拶してくれました。
古くからこの地に住む方は皆さん私よりお歳が上です。この家に表札がついた頃には皆さんで「山下さんのお嬢さんが戻ってくるんやろう。」と噂なさったそうです。おじさん、おばさんと思っていた方に私も仲間入り。こちらが皆さんを気にかける年代に入りました。上の方にできたマンションには子供連れの方も住まっています。お名前も知りませんが、その方達には私はおばさんです。
ホテイソウの花が咲きました。この花のおかげでいろんな方と言葉を交わしました。夕方のお散歩に出ると花は閉じていました。日が昇るとまた咲くでしょう。皆さんがおっしゃるようにきれいな花です。