曇、27度、85%
北海道に旅していた友人からお電話がありました。「真奈さん、ラベンダーお好きでしたよね。」とおっしゃいます。「はい、大好きです。」ラベンダーを届けてくださるとおっしゃる日には私は用事が入っていました。後日、厚かましくも大好きなラベンダーをいただきに出かけました。
ラベンダーとの出会いは42年前に遡ります。 この小さなサシェです。42年前、今のようにアロマだとかハーブとかあまり世の中に知られていませんでした。これはイギリスのものかと思われます。東京に出たばかりの私は、こんなものばかり買っていました。色もラベンダー色、もちろん中にはラベンダーが入っていますからいい香りです。あちらの人たちの真似をして、以来ずっとどこに行っても私のタンスの中に入っています。中のラベンダーを入れ替えたことがないのに、まだラベンダーが香ります。
暑い香港でも幾度かラベンダーの種を蒔きました。発芽しますがしばらくすると溶けてしまいます。暑すぎる、湿度が高すぎるのでしょう。この家に帰って来て、はじめに買った苗はラベンダーでした。近くの家々にもラベンダーの花が咲いています。紫の花もつけました。ところが一向に匂いません。花姿も私が思い描いているラベンダーとは違います。調べると、匂いのないタイプのラベンダーでした。
北海道には行ったことがありません。北海道のラベンダーが有名になったのもここ20年ほどのことではないでしょうか。 こんなラベンダーのものまでいただきました。六花亭のお菓子まで頂戴してくる有様です。
この六花亭の包装紙だけは昔から変わりません。気持ちがパッと明るくなる包装紙です。変わらないものがあるというのも嬉しく感じます。
ラベンダーの花はお会いする日が延びたのでドライにしてくださっていました。持ち帰る道々車の中もいい香りです。その晩は早速ポプリを作りました。茎の香るタイプだそうで茎も切って入れました。好きなものを覚えていてくださるとありがたいなと思います。
どうしても自分の家の庭に香りのあるラベンダーを咲かしたいと思います。実は九月に入ると、この九州でも花をつけるというラベンダーの苗が届くことになっています。一面のラベンダーとまではいかないでしょうが、花が咲けばいつかお返しにお持ちしますね。ありがとうございました。