曇、26度、89%
山梨から桃とさくらんぼが届きました。可愛い桃と「もう終わりで申し訳ない、」と書き添えられたさくらんぼです。
息子は香港の中学を出ると山梨の寮のある高校へ入りました。その高校での友人のお宅は桃とさくらんぼの栽培をなさっています。とてもよくしてくださるご家族で私がご挨拶に伺ったのは息子の卒業前のことです。寒い時期でした。私が想像していた桃の木とは違いまるで魔女の箒のような裸の桃の木が沢山立っていました。息子の友人のお母様は東京出身の方、まさかご自分が果物の栽培をするとは思ってもいなかったとお話してくださいます。ご馳走になった手作りのお寿司の美味しかったこと。10年ほど前は香港にもご夫婦でいらしてくださいました。長いお付き合いになりました。
2日前でしたか、「桃やさくらんぼで喉がいがいになりませんか?」とメールをいただきました。桃とさくらんぼ私の喉にいたずらをしません。昨夕、早速届いた桃とさくらんぼです。箱を開けると桃のほんわりした甘い香りが立ち上がります。たまたま戻っている主人も大喜びです。
この5年ほど、香港でも日本の桃やさくらんぼが売られるようになりました。でも日本の果物です。超高値。買ったことがありません。ということは日本の桃やさくらんぼを食べるのは、主人も私も30年近くぶりになります。中国の水蜜桃は色白で心もとない甘さです。アメリカからのさくらんぼは可愛いとは言い辛い赤さです。箱の中を見ながら果物まで日本らしい果物の色に染まっていると感じます。
香港にくださるお手紙にもいつもラベンダーの小枝が入っていました。私のラベンダー好きをご存知です。 香港で幾度も栽培に失敗したラベンダーです。自然に咲いているとお聞きしました。息子たちもそれぞれ家庭を持ち、子供もできました。今も家族ぐるみの仲の良さです。幾度か訪れた甲府の夏の暑さ、朝晩のひんやりとした空気を思い出します。
桃もさくらんぼも冷蔵庫に入っています。主人が起きて来たら、朝ごはんは桃とさくらんぼです。長年、変わらぬお気持ちも一緒にいただきます。