降ったり止んだり、24度、96%
今日は七夕様。数日前、笹の小枝と短冊が贈られてきました。笹を見ても七夕様だと気付きません。短冊が入ったカゴの蓋を取ってやっと七夕様が近づいているとわかります。短冊のうち2枚には、贈り主の優しい手で「おりひめさま」「ひこぼしさま」と書かれています。
笹にこよりを結ぶなんて一体何年振りでしょう。日本を離れる前からこの夕べに星を見上げることはあっても、お飾りはしませんでした。かれこれ30年以上。色紙が気持ちを子供の頃に向かわせます。
短冊には「願い事」を書くのが習わしです。わたしの願い事たったひとつしかありません。決してこの世では実現できないことです。「モモさんに会いたい」なんの迷いもなく4枚の空白の短冊に書きました。まだモモさんが生きてる頃は、家から出かける時いつもモモさんに言いました。「必ず帰ってくるからね。」近くの買い物の時も十数時間飛行機に乗って旅する時も決まりごとのようにモモさんに言いました。そして、どんな時もモモさんは待っていてくれました。「モモさんに会いたい」空に向かって思います。「いつになるかわからないけど、必ず会いに行くからね。」きっと、モモさんは待っていてくれるはずです。
もう丸2日、雨が降り続いています。今日の午後からは少し曇り空になるようです。空に星が見れるでしょうか。笹のカサカサした感触、こよりを結ぶその下にはココさんが何をしているかと興味深げです。
笹と短冊をいただかなかったら、七夕様を思わずにこの一日を過ごしたと思います。久しぶりに色紙を買おうと考えています。今晩はココさんと二人、夜空を見上げましょう。今では家を出るときに「必ず帰ってくるからね。」とココさんに話しかけています。