晴、26度、90%
旅から戻ると郵便箱に小包が入っていました。郵便口から入らない大きさです。郵便屋さんは後ろを開けて入れてくれていました。ココさんのお迎えで急いでいるにもかかわらず、「中身は何かしら?」と封を切ります。
中から出て来たのは、焼き物の5センチほどの牛でした。贈り主の友人が以前「ココさんの乳歯入れにどうですか?」と画像を送ってくれた牛です。ところがこの牛さん左の耳が欠けていたそうで、左耳を金継ぎして送られて来ました。ピカーンと光る左耳です。
牛さんの下が小さなボックスになっています。銀座の和光のような高級なお店に行くと全面ガラスのショーケースに並べられている小物入れです。いろいろな形があります。お高いものなのでいつも見るばかりでした。フランスのリモージュで作られていて「リモージュボックス」と言われるものだと今回知りました。練り香水を入れる物かと思えば、嗅ぎタバコを入れる物のようです。蓋の部分を開けると、 中にも絵付けが施されています。ミルク入れにフランス語で「ミルク」と書かれています。友人がココさんの乳歯入れにと思いついたのは、乳歯がミルクティースと英語で言われるからでしょうか。牛さんの派手な色具合がなんともココさんらしく感じます。
9ヶ月で我が家にやって来たココさん、まだ乳歯が落ちていません。同じ9ヶ月でやって来たモモさんは10数本の乳歯が床に落ちていて、大事にとってあります。ココさんの乳歯はまだ生え替わらないのかと昨日調べてみました。見た目はよくわかりません。ウェッブで「犬の歯の生え替わり」で検索すると、なんと犬の乳歯の生え替わりは7ヶ月ごろまでに終わるのだそうです。ということはココさんすでに永久歯だということになります。個体差があるにしても、モモさんは歯の生え替わりが遅かったと初めて知りました。
ココさんを迎えて帰って来ました。「この牛さんココさんにいただいたのよ。」と見せます。お高いものです、しかも金継ぎまでされています。大事に硝子戸の中にしまっていると、 下からじっと見つめるココさんです。外に出していたら、ガシガシと噛みそうな雰囲気です。
さて、何を入れましょうか?モモさんは乳歯も落としました。10歳を越して、永久歯もずいぶん抜けました。全部取ってあります。ココさんの永久歯がポロリと落ちたら入れましょう。まだ随分先の話です。素敵な贈り物をありがとう。