曇、8度、66%
帰国以来この4年間、脂ののった鯖に出会う事がほとんどありませんでした。普通に近くの店で買う鯖です。とても残念でした。香港で取れる鯖はパサパサ、ノルウェーからの輸入冷凍鯖は美味しくてそればかり食べていました。日本の美味しい鯖を夢見て帰国しました。
福岡の西、「姪浜」には小さいながら漁港があります。その漁港で朝一上がった鯖を見つけました。目は透き通って、 お腹の弾力も十分です。魚屋のお兄さん、「美味しいよ。」でも、あまり信用していません。
家に帰って早速、お腹を開けると鮮度の良さはわかります。三枚に下ろしながら、「これは間違いなく、脂がのってるわ。」と感触がありました。それでもまだ半信半疑。下ろした上身を小さめに切って、フライパンにかけました。じわじわと脂が出てきます。「久しぶりに美味しい鯖だわ。」小さな切れを焼きながら急いで庭に飛び出ました。サラダに出来そうな葉っぱを集めます。
皮目にはしっかり焦げ目をつけた鯖のサラダです。緑の葉っぱにワカメとえのきも添えました。まだ熱々の鯖を乗せ、最後にフライパンに残った脂をまわしかけます。 出来上がり。
普通は脂は捨ててしまうのでしょうが、大事な動物性脂肪です。脂の少ない鯖ならここでオリーブオイルをかけるところです。この鯖の脂は十分な風味も持っています。捨てるのは勿体無い。熱いうちに急いで食べます。
大きな鮮度の良い鯖、1本300円でした。大きな半身が残っています。捌く前にこんなに美味しいとわかっていれば「シメサバ」をこさえたところです。次は何を作ろうかな?