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曇、29度、88%
昨日の福岡は34度を超えました。暑い一日の始まる早朝、座敷の雨戸を開けました。外は日が昇ったばかりです。座敷外のフェンスに群青色のものが目に留まりました。
友人が大きく花をつける「朝顔」の種を送ってくれたのは帰国して間もない3年前の春でした。小学の低学年で初めて植物観察で種を蒔く「朝顔」です。気軽に種を蒔きました。ところが発芽しないまま、次の年も種を送ってくれました。また発芽しませんでした。昨年は「朝顔」の種を買い求め注意深く蒔きました。8粒の「朝顔」の種は全部発芽して、花をつけてくれました。やれやれです。十二月までポツポツ花を咲かせました。いよいよ、お正月を迎えるのでフェンス周りの掃除で「朝顔」を始末しました。花を咲かせている植物を取り払うのは胸が痛みます。もちろん種をたくさん取り置きました。四月も終わり頃、フェンスのあたりに可愛い新緑が芽生えました。少し成長するとあの「朝顔」の葉っぱです。数もかなりの新芽を一つも抜かずにそのままにしました。ぐんぐん成長してフェンスに蔓を伸ばします。昨日やっと花を咲かせました。やや濃い群青色です。夏の日差しの中、目に涼やかな色です。
同じ友人が「朝顔」の種と一緒に送ってくれたのが「フウセンカズラ」の種でした。「フウセンカズラ」は初めの年からうまく芽が出て風船をつけました。花は小さな白い花、気付かぬうちに緑の風船になります。「フウセンカズラ」は翌年から「こぼれ種」から芽生えます。今年で4回目。今年もすでにたくさんの緑の風船が揺れています。
座敷の外のフェンスには、「朝顔」と「フウセンカズラ」の蔦が絡まり緑を濃くしています。「こぼれ種」から芽生えた「朝顔」と「フウセンカズラ」です。昨日は縁側に座り、その緑をぼんやりと眺めていました。帰国して3年が過ぎました。「こぼれ種」の恩恵に預かれるようになりました。3回の四季の巡りをこの庭と共に過ごした証です。じんわりと嬉しさが胸に湧き上がります。一年一年を重ねることの重みです。
結局、今年は「朝顔」の種を蒔きませんでした。手元には「朝顔」「フウセンカズラ」の種がたくさんです。たくさんあるのにこの秋もまた「朝顔」と「フウセンカズラ」の種を大事に集めると思います。
素敵だわ❗️