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曇、26度、92%
私の冷蔵庫に牛乳は不可欠です。日本に戻って来てどの牛乳にするか迷いました。種類が実に豊富です。コヒー、紅茶にも使います。牛乳の味一つで香りやまろやかさ、コクに差が出て来ます。大量消費しますのでお値段が馬鹿高いものはごめんです。一年ほど前から「九州産生乳使用牛乳」を飲んでいます。どこのスーパーにもある商品ではありませんがお値段も高くありません。
牛乳がどのようにして作られているのか「メグ」のような全国ブランドでも地域ごとに工場があるようです。その地域地域の牛乳を使用しているのかは疑問です。早朝に牛乳を運ぶタンク車をよく見かけます。他県ナンバーのものばかりです。昨年主人が東京に住まった時も牛乳のことが気になりました。遠くは北海道からも牛乳は運ばれていました。
「九州産生乳使用牛乳」がこの2週間、お店から姿を消しました。ちょうど九州に豪雨が発生して以来です。豪雨で冠水、浸水被害が出た九州中部には小さな農場が点在しています。牧畜家の人が避難なさっていれば乳は絞れません。地元のニュースで牛舎が浸水した様子を見ました。牛たちは囲いの中で座り込んでいます。避難先から戻り牛を見た牧畜家の人は「やせ細って。」と言葉を詰まらせていました。乳など出る体力がなくなった牛たちでした。牛よりまずは人命の安全が第一です。牛舎にも泥が流れ込んでいました。
スーパーの「九州産生乳使用牛乳」の棚はぽっかりと空いたままでした。葉物野菜の値段も上がって来ました。農家も被害が出ています。復旧作業の様子も毎日伝えられます。たくさんの農家、漁業を営む人たちが今回の豪雨で痛手を受けています。この3、4年連続被害が出ている地域もあると聞きます。
昨日スーパーの棚に並んでいるのを見つけました、「九州産生乳使用牛乳」。浸水した牧場の様子が頭をかすめます。この牛乳、九州各県の生乳を熊本の森永の工場で作ているのだそうです。この工場の付近も今回の被害があった地域です。
この豪雨「令和2年7月豪雨」と名付けられたそうです。死者も出ました。今だ行方不明の方もいます。気温がぐんぐん上がりコロナも危惧される中、復旧作業に当たられる人たちのご苦労を思います。毎年どこかで起こる自然災害を私は小さな台所から危惧するばかりです。この夏これ以上の災害が出ませんように。
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