雨、23度、80%
4月から5月、庭にはバラがたくさん咲きます。花の盛りがすぎる頃、香りの良いバラの花びらを乾燥させてポプリにします。乾燥させたバラの香りは咲いている時の香りとは違いますが、深い甘みを帯びた香りになります。市販されているポプリは色や香りをつけたものです。乾燥させただけのポプリの香りは長く香ります。ガラスの花瓶に蓄えて次の春まで部屋に置きます。
この夏は異常に暑くそのあと長雨に見舞われました。湿度が高くなるとカビがつくことがあります。時折ポプリを覗きます。カビはないものの、高温のせいで色が褪せてしまいました。でも深い甘い香りに変わりはありません。
秋風が立つと四季咲きのバラがポツポツと咲き始めます。あんなに暑い日が続いたのに今年の秋咲きのバラは数が多いように思います。花が開くとすぐに切って家の中を飾ります。秋バラは花が春より一回り小さく、香りも薄くなります。枯れる前に花びらを乾燥させてみました。乾燥させると不思議なことに甘い深い香りが春咲きのものと同じくらい強く香ります。一度にたくさん作れませんが、色の褪せた春バラのポプリと入れ替えることにしました。バラが彫られたガラスの花瓶は、丸く口がつぼまっています。この形がポプリの香りを花瓶の中にうまく蓄えてくれます。 花瓶に色が戻って来ました。色付けされたポプリとは違った儚いバラの色です。カサコソと音がします。
1日に一つか二つずつしか作れませんが、来春まで庭のバラが部屋の片隅で香ります。
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