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曇、6度、66%
いったい幾つ「ローストチキン」を焼いたでしょう。クリスマスばかりではありません。お祝い事の時でなくても、普段の夕飯に「ローストチキン」を焼きました。日本は鶏一羽を前もって頼まないと手に入りませんが、香港ではスーパーでも手に入ります。40年近く、焼いて来ました。いろんなレシピを試して、今では鶏の大きさで調理法を変えるぐらいです。私の「ローストチキン」が出来上がっています。あと一つ、「オーブン」の使い方です。慣れ親しんだ「オーブン」なら癖をつかんでいますが、初めての「オーブン」では慎重になります。帰国して今の「オーブン」を使い始めた時がそうでした。
息子は15歳で高校入学と同時に帰国しましたので、主人ほどたくさん「ローストチキン」を食べたわけではありません。我が家に来る前には食べたいもののリクエストを受け付けます。決まって「ローストチキン」が入っていました。昨年、息子一家は年末にやって来ました。もちろん初日は「ローストチキン」でした。一足遅れのクリスマスメニュー。今年は年末年始、自宅で過ごす息子一家です。クリスマスに一枚の写真が送られて来ました。息子の家で焼かれた「ローストチキン」です。聞けば2キロの鶏一羽が近くのスーパーで売っていたのだそうです。2キロの鶏は脂の乗りも良く、家庭で扱いやすいサイズです。美味しそうに焼けています。聞けばまだ改良の余地があるのだとか。一昨年、初めて息子の家で「ローストチキン」が焼かれました。今年で2回目です。2回目にしては上出来だと思います。
「ローストチキン」の醍醐味は皮のパリパリとテーブルに運んだ時のみんなの喜ぶ顔です。売っている「ローストチキン」は焼き色が薄いように感じます。私はしっかりとブラウンに焼き上げます。
私の母はほとんど料理らしいものを作りませんでした。おかげで「母の味」がありません。我が家の料理は私がこの40数年作り続けて来たものです。子供は息子一人、私の味を引き継いでくれる人はいないなあと思っていました。まさかの「ローストチキン」に内心ふつふつと喜びが湧きます。この「ローストチキン」を食べて育つ孫娘、いつか台所で「ローストチキン」を焼く日がくると思います。ババはその様子を思い浮かべながら、ニンマリ。
でも焼いているのは息子なのよ😄
お嫁さんがしっかり味を引き継いでくれてる。
素敵なお嫁さんだわ。
このブログを読みながら、果たして私は何を残せるのだろうと、落ち込んでしまいました。