晴、8度、78%
気温の逆戻りを繰り返しながらも暖かな日が訪れるようになりました。一見すると庭木は冬の間と変わらぬようにじっとしています。ところが近くに寄ってみると、新芽や蕾が大きくなって来ました。あと一息で緑の葉を吹き始めるかの勢いを感じます。蕾の先が色付きほころび始めている木もあります。
私より歳が行っている古木の「梅」は毎年実を付けてくれます。花数は少なく見えますが、実になるとかなりの数です。 父は「梅」が好きでした。2本あったもう1本の「梅」は枝振りがはるかに良かったと記憶しています。「白梅」にウグイスがくるのももうすぐです。
帰国して翌年、61歳の私の誕生日に友人から贈られた「アカシア」は高さが私の背をはるかに超えました。一度枯れかけた「アカシア」を思い切り切り込んで命をつなぎました。今ある姿が不思議です。たくさんの蕾とともに丸い黄色の花が開き始めています。香港では「相想木」とも言われ、日本で見られる「アカシア」よりはるかにいい香りです。「アカシア」の下を走るのが楽しみでした。
モモが逝った後、友人が記念樹に送ってくれた「花桃」です。植え替えたところ土が合ったのかこの2年で枝を張り高さも伸びました。今年は見応えある数の蕾をつけています。 この「桃」が中国の春節を彩る「桃」の木です。今頃香港の大きなビルの入り口には「桃」が飾られているはずです。
三大香木は地方によって違いがあると聞きます。香木、字の通り「香り」の良い木です。「金木犀」「くちなし」「沈丁花」は私の三大香木です。「金木犀」「くちなし」は昔からこの庭にありました。帰国して小さな「沈丁花」の苗を買いました。座敷に面した蹲の裏手に私が穴を掘り植えました。3年で横に張り、濃い緑の木になりました。この春は見事な数の蕾です。 花開くと、座敷の雨戸を開けた瞬間が楽しみになります。甘い香りが朝の空気に充満しています。
まだ2月、寒さが戻る日もありますが、木々たちは「春」の訪れを私に教えてくれています。
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