チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

有次のうさぎの型抜き

2013年09月20日 05時13分54秒 | 日々のこと

曇り,26度、86%

 昨晩のお月見,香港の空もすっきりと晴れ上がって、きれいなお月様でした。午後から仕事をあがる会社も多く、個人のお店も早々に店じまいをします。夕方には,町中がゆったりした空気が流れ始めます。お月見ムードというのでしょうか,子供たちも遅くまで起きていて,昔は提灯片手に公園に集まって,紙を燃やしたりして遊んでいました。後片付けをしないのと,火遊びは危険ですから、最近は禁止されています。それでも,今朝のモモさんの散歩で,道の脇に赤いろうそくの跡と紙を燃やした灰が散っていました。

 お月見の夕飯、取り立ててお月見らしいものがありません。里芋のきぬかつぎは主人があまり好きではありません。そこで,普通に里芋を炊きました。里芋,日本と同じものですが,20年以上前の香港の里芋,ぬめりもなく当然痒くもなりませんでした。便利な里芋だったのですが,ここ数年、ぬめりは出るわ,痒みもしっかり感じます。炊く時にだって,一手間かけて煮こぼしをしなくてはなりません。里芋だけでもよかったのですが,なんだか寂しいので,人参でうさぎを抜いてみました。

  跳んでいるうさぎでなくて,立っているうさぎです。耳も前足もちゃんと付いてます。有次の抜き型の一番小さいものですが,流石有次、細かいところまできれいに抜いてくれます。うさぎの抜き型は、考えてみればこの日にしか使い用がありません。まじめに型を抜いているつもりですが,クッキーにしても,型を抜く時は抜いた後の人参なんか眺めて、子供の頃の気持ちに戻っています。

 お月様にうさぎがいるって誰が思いついたのでしょうね。うさぎがいないって解っていても,満月にはうさぎが見えるような気がします。そういえば,週末にかけて香港に近付いて来ている台風の名前が,うさぎです。

 

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目の疲れ

2013年09月19日 06時05分18秒 | 日々のこと

はれ,26度、78%

 もともと,遠視気味の私の目です。早く老眼になるよと,言われてきました。見えるので何の苦もなく小さな麻の目の刺繍なんかもします。実家を出て以来本を読むのはベットにひっころがって,仕事をしていた頃は,PCとにらめっこ。本当に目にお世話になって来たわけです。

 今年の春に家族の付き添いで,ほとんど眠むらない夜がありました。眠気は昼寝でもすれば回復するほど元気でした。ところが,何となく目に不快感がありました。ドライアイかと思ってみました。ひと月に一度,日本に帰ります。香港より乾燥してますし,飛行機,ホテルとかなりの乾燥です。普通の目薬を,日に1、2度使っていました。先月,ほとんど寝ないまま飛行機に乗って,気の重い仕事を片付けて戻ってきました。その頃から,またしても目に違和感が出てきました。痛いわけでも充血しているわけでもありません。目ですから,どうも不愉快で仕方ありません。気にしないようにと思えば思うほど,気になり始めます。

 2年前に老眼鏡を作ってもらいました。もっぱら,チクチク刺繍の時と辞書を引く時にだけ使用しています。本も新聞もまだ大丈夫。視力のせいではなさそうです。手持ちの目薬が底をつき始めました。そこで,今月帰国した時に,新しい目薬を求めました。

 薬局の棚の前で迷うこと迷うこと。まあ沢山あります。対処する症状は,どの目薬もさして変わりばえがありません。結局,今までのものよりお値段が倍近く高いので効き目があるかもしれない、と思い求めました。私らしいイージーな考えです。

 裸眼にさす市販の目薬は,保存料が入っているので,極力回数をおさせてさすことにしています。さしたあと,清涼感もない代わり刺激的な痛みも伴わない目薬です。さし始めて3日ごろから,目のことを意識しなくてよくなりました。

 こうして,小さいところのメンテナンスが必要な年になって来たのだと思います。お医者にかかったのも随分前,寝込むことなどないままこの年になりました。そろそろ,体も大事にしてあげなくてはね,と思う今日この頃です。

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A Pug's GUID TO Etiquette

2013年09月18日 06時06分17秒 | 

曇り,26度、78%

 最近は,オーガナイザーの手帳を使う人が減ったので,レフィルの香港への入荷がぐっと減っています。人気のモレスキンの横に小さく積まれたレフィルを見ると,間に合ったと思います。まだ,9月だというのに来年の手帳の準備のために本屋に行きました。

 レフィルとカードを2、3枚手に、新刊を見たり、欲しい本がまだ残っていることを確認したりしています。香港でも老舗のこの洋書店は,日本の本屋と違ってディスプレイがとても素敵です。今の大型ショッピングモールに入る前は、セントラルの道沿いにありました。天井まで続く本棚には、少し黴臭いような英語の本がびっしりと入っていました。梯子も置いてありました。その頃からの付き合いですが,昔からショーウィンドーのディスプレイが目を引きました。本を飾る,そのことにイギリス領が長かったことを思わせます。

 新しい店は棚も低く,広々とした空間を持っていますが、流行の座って本を読めるスペースなどはありません。あくまでもオーソドックスな本屋です。

 レフィルとカードをレジに持って行きました。レジの部分は8角形で中に人が入っています。レジだけでなく,在庫や予約の注文もここで受け付けます。チェーン店化している本屋には若い店員さんが多いのに比べて,この店は本店もここも年配の店員さんがいてくれます。レジのカウンターの下に小さなスペースがあります。ここにも本をディスプレイしています。ちょうど,私の胸の当たりに,あら?見慣れたイラストのパグの本がありました。

  イギリスのイラストレーター、GEMMA CORRELが描くパグの絵の表情に惹かれてFBに入れるようになったのは,昨年のことです。FBの短いメッセージを読んでも,彼女がパグを飼っていることは明白,愛情あふれるイラストです。でも,まさか本まで出しているとは知りませんでした。もちろん,すぐにレジのおじさんにこれも、とお願いしました。

 内容なんて,パグ好き,パグを飼っている人なら知ってるパグのことばかり、

パグはよく首を傾げますが,右下のパグは一般的な日本のパグの首のかしげ方だそうです。

今年、彼女は2冊のパグの本を出したそうです。きっと、もうすぐ日本語訳の本も出るのではないでしょうか。パググッズを買い集めてはいませんが,こうしてとっさに買ってしまうことも,ままあります。

  我が家でも,しばらくはこうしてディスプレイしておきましょう。

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今年もバジルペストを

2013年09月17日 06時01分43秒 | 日々のこと

曇り,27度、73%

 私の春のハーブの種まきは、日本よりひと月ほど早い4月の初めです。我が家の向きは,6月に入ると、午前中一杯強い日差しを受けます。その日差しで,大きく生長してくれるハーブたちです。もう20年以上も毎年バジルだけは欠かさずに育ててきました。そのままサラダでも食べますが,一番の楽しみはペスト、バジルのペーストを作るためです。パスタのソースにするのが多いペストですが,お魚のソースにも使えます。

 立派に大きくなったバジル,8月の中頃から莟がつき始めました。莟がつくと香りが落ちるので,かわいそうですが莟を摘みます。日本に帰ることが多く、落ち着いてペストを作れないでいました。9月に入ると陽の向きが変わって,窓辺も  ややうっとおしく感じ始めます。ヨイショとペスト作りにかかります。

 一枚一枚葉をむしります。 きれいな数本の枝先を残して,指先にはバジルの匂いが染み付きます。ここからあとは機械任せで、あっという間です。 ニンニク、松の実,オリーブオイルにパルメザンチーズをフードプロセッサーにかけます。

この量で,だいたい5回分のパスタを作ることが出来ます。今までは瓶に入れて,冷蔵庫で保管していましたが,どうも香りが飛んでしまうようなので,ラップに包んで冷凍庫に入れました。

 私のブログを読んでくださっている方達、毎年同じ事をこうして書いているように思われるでしょうね。昨日,ペストを作りながら,自分の手で種を蒔き,水を遣り,手を使って葉をちぎる、このなんでもないことを繰り返せる事に幸せを感じました。さて,あと何回私はペストを作ることが出来るのかな?自分で作るペストが,掛け替えのないものに思えます。

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金の食パン

2013年09月16日 04時46分07秒 | パン

雨,25度、95%

 今年に入って,ひと月に一度日本に帰ります。いつも,2、3日と滞在時間は短いのですが,それなりに流行っているものなどが解るようになりました。スーパーに食材を整えに行きます。スーパーをひと回りすることがどれだけ楽しいか,永く日本を離れていると,こんなことにホッとします。夏の暑い間は,ちょっと涼をとるために、コンビニにも入ります。涼みながら,どんなものを皆が買って行くのか眺めています。

 セブンイレブンに値段が高い食パンが売られていました。セブンイレブンブランドです。スーパーなどで売っている食パンより,100円ほど高め、インストアーベーカリーの食パンにもまけない値段です。次に帰国した時には,その食パンを使ったサンドイッチが売られていました。見ていると、朝,昼と値段の高めなサンドイッチも売れています。同じ頃,他のコンビニにもプレミアムと名をうった,サンドイッチが出現していました。

 日本のパン屋の店先は,本当にたくさんの種類であふれています。しかも,フランスなどのパン屋まで店を出しているほどです。デパートの両コーナーにパン屋が向き合っていることすらあります。そして,両方の店に人が入っているのです。お米の国日本のお米離れでしょうか。短い滞在ですから,日本にいる間は,出来るだけご飯を食べることにしています。ただ,必ずパン屋を覗くのは,家で焼くパンに何かインスピレーションをもらうためです。

 ここ香港でも,ブレッドメーカーの普及でパンを焼く人が急増しているそうです。おかげで,美味しい日本の粉も以前より手に入り易くなりました。作る楽しみもありますが,作るなら出来るだけ美味しいものをと思います。

 セブンイレブンで売られている高級食パンは,「金の食パン」と名付けられています。耳まで柔らかいというのが,セールスポイントだそうです。さて,私にとっての金の食パン,やっぱり自分で焼いた食パンです。 粉は日清の強力粉。いつも2斤焼きます。この2斤を,20枚前後にスライスしてサンドイッチを作ります。主人と二人,多すぎるパンはすぐに冷凍に。耳は焼きたては確かに堅いのですが, 一晩置くとしっとり柔らかくなります。東京の銀座には,食パン3種類だけを売る店もできたそうです。スタンダードなパンだけに美味しさがはっきりと出るのも,食パンです。

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エスカレーター右立ち左立ち  香港

2013年09月15日 06時09分47秒 | 香港

晴れ,25度、87%

 香港島のセントラルから,山手に向かうエスカレーター、よく香港映画の舞台にもなっています。かれこれ出来て20年は経ちます。世界一長いエスカレーターとも言われますが,下から上まで1本ではありません。朝の6時から10時までは下向きに、10時以降夜中の12時までは上向きに変わります。このエスカレターの一番上に住む私たちは,本当にエスカレーター様とまで思えます。よく使う日は3往復もこの坂を行ったり来たり、つまりエスカレーターに乗らない日はありません。

 今年に入って月に一度は福岡か東京に帰ります。その度に,身についた習慣をぐっと強制しなくてはなりません。その習慣とは、 ご覧のように香港ではエスカレーターは,右に立ちます。左側は,歩く人のために空けているわけです。ところが、東京も福岡も左に立って右を空けるようです。帰国したばかりで,まだ香港の習慣が抜けないとき,右側に立っていて後ろから来た方に随分注意されました。たった何センチ横に動くだけのことですが,頭のスイッチでなく体が覚えている感覚で,どうしても右に立ってしまいます。2枚の写真は,香港のエスカレーターの上の方,つまり住民しか使っていない辺りです。これが,セントラルの付近では、住民以外に観光客がたくさん使っています。皆さんそれぞれのお国柄で,当然左に立つ人もいらっしゃいます。急いで上がりたい時には大変迷惑です。香港人などぶつかりながら左を歩いて行きます。

 ところが,日本だって大阪は香港と同じに,右に立つと聞きます。そんな話を主人としていると、では、どの辺りで左と右が移行するのかな?と首を傾げます。名古屋に違いない,と私。先月名古屋に出張に行った主人は、うん,名古屋の人は真ん中に立っていたね,などと嘘っぽいことを言うわけです。名古屋は左に立つような気がします,どなたか教えてください。ニューヨークに行かれた人が,ニューヨークでは,エスカレーターは右に立つと驚いていました。東京に住んでいる人にとっては,驚きでしょうね。

 日本の連休のおかげで,ここ数日、日本からの観光客がたくさんいる香港です。しばらくはエスカレーターの右立ち左立ちで混雑が予想されます。

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香港SOHO 金曜の晩

2013年09月14日 06時07分50秒 | 日々のこと

曇り,26度、87%

 珍しく、香港着の遅い便で日本から戻ってきました。昨日は,お礼の手紙や細々した片付け、主婦根性が強いのかボーッと出来ない質です。それでも,夕飯を作る気になりません。お外で夕飯を、と言ってくれる主人の言葉に甘えて出かけることにしました。遠くに出かけるのも面倒に思います。

 香港島のセントラルから山向きに伸びる,ヒルサイドエスカレターの周りを囲むように、飲食店が出来始めたのはここ15年ほどのことです。エスカレーターが出来る前は普通の家が建っていました。今でも,食べ物屋さんの上を見上げると,洗濯物が干されているのが見られます。我が家から,このSOHOまで歩いて5分ほど,つまり生活圏内です。だからでしょうか,かえってこのSOHOで夕飯をとることなどありません。朝、店が開く前から店の前に運び込まれるその店の食材などて見ていたら、行く気など無くなります。

 でも、昨晩はSOHOへ。実は,ネパールやモンゴルで食べられている蒸し餃子のMOMOの本物をまだ食べたことがありません。聞いたり見たりしただけで作って見ましたが,やはり食べてみないとねえ,というわけでここSOHOに昔からあるネパールへ行きました。 メニューを開けると,スターターの一番上に、 ちゃんとMOMOがのっています。既に食事を始める人たちもMOMOを頼んでいます。もちろん、家では手に入りにくい羊の肉ののMOMOを頼みました。 お店の中が異常に暗くて,写真写りが悪いですね。皮を開けると,香辛料でやや赤くなった羊の肉が見えます。口に入れると,クミンの香りが拡がります。あー、我が家のMOMOはほぼ本物の味に近いです。ところがタレの方は,塩辛すぎておまけに辛みも強くていただけません。この私が,辛さでしばらく涙を浮かべていました。ネパール料理は基本的には,インド料理に似ています。 サフランライスとチキンテカ。サフランライスって書かれてるけど,ターメリックライスではないかな?MOMOを食べれてまんぞく、まんぞく。

 お店を出ると,すっかり暗くなっています。エスカレーターに乗って我が家に帰ります。それにしても,この街は金、土、日と,急に白人系の人で一杯になってしまいます。香港人すら見られない。 ネパール料理の店にも,私たち以外は白人ばかり。

 主人曰く、仕事で来る白人がとても増えているそうです。 香港のイギリス総督最後のパッテン氏が,香港を称して,西洋と東洋の融合する街だといいましたが,まさに,その通り。

 家に帰り着くと、たった5分ほど上っただけですが,静かな住宅街です。空には,膨らみ始めた半月がかかっていました。

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JAL 東京-香港

2013年09月13日 04時48分47秒 | 日々のこと

曇り,27度、85%

 2日前、帰国のために数年ぶりに乗ったJALの飛行機,本当にびっくりの機内食でした。あくまでも,私が書いていることはエコノミーに限ったことです。さて,昨日香港に戻るため再び機上の人になりました。当然今度は乗る前から機内食に期待をしています。最近の機内食などは写真に収めるのこともないほど、私の興味から外れていました。往路の機内食,写真を撮らずに食べてしまったので,帰路は、しっかりと写真機を用意してご飯を待ちます。

 私が往路に乗った飛行機は,香港から東京経由でアメリカに入る路線です。帰路はその反対,アメリカから東京経由で香港に入ります。アメリカからの乗り継ぎの人が既に待つ飛行機に乗り込みました。私の座席は,三人がけの中央,両脇は大きな白人の男性です。行きと違い,話などはしませんが,ヒョイと私のトランクを上のロッカーに入れてくださる辺りは,さすが,レディーファーストのお国柄,東洋人の男性の見て見ぬ振りとは大違いです。夕方の成田空港の離着陸は相変わらずの混雑ぶりです。膝の上にしっかりカメラを握りしめたまま,ドッと寝入ってしまいました。あらら,目が覚めてもまだ成田から出発していません。待ち遠しいご飯です。

 離陸後しばらくすると,何やらお魚の匂いがします。嫌というほどではありませんが,満席の機内の中に立ちこめる魚の匂いは歓迎出来ません。いよいよ,トロリーが廻り始めました。私は,エコノミーの前から2番目の列です。いつもなら,ビーフですか?チキンですか?と尋ねるスチュワーデスさんの声は聞こえず、トレーを手渡しています。はい,私が受け取ったトレーです。 中央上の赤い紙には,「和みの彩り空膳」などと書かれていますが、英語の表示はありません。紙をとってみると,オードブルセットになっていました。手前の暖かいものには,わかめご飯にサワラの粕漬けが乗っています。オードブルは,福神漬け,オクラなどの野菜の煮物、冷たいシュウマイ,鳥のあんかけのようなもの,小さく切られた春雨サラダ、卵焼きとかまぼこ。白い紙コップには,温かいお味噌汁です。私たち日本人にとっては、確かに彩り豊かなご飯です。お味や食感はそれぞれの人の好みがありますが,お魚のねっとりや,冷たいシュウマイ、福神漬けは,私にはさほど美味しいとは思えませんでした。お味噌汁は,具はありません。ただし,全部頂くと意外にお腹にしっかりと落ち着きます。

 さて,両脇の白人男性、二人ともお魚には手を付けませんでした。オードブルも二人揃って春雨サラダ、福神漬けは手付かずです。当然みそ汁は初めからいらないと,受け取っていません。お二人がすっかり食べあげたものは,右上の緑の袋に入ったあられのおつまみとハーゲンダッツのアイスクリームのみでした。確かに手の込んだ,メニューに違いありません。ところが選択の余地なくどうぞと差し出されると,日本人ならまだしも,外人の方には受け付けない食べ物もあるようです。

 温かな日本茶は香りも味もしっかりしています。お白湯に色がついたものとは違います。でも,そんなことですら外人の方には、関係のないことです。

 さて,行き帰りと乗ったJALの飛行機,間違いなく機内食は他のエアラインと比べると美味しいのですが,どうもそう感心するのは,日本人ばかりではないかしら、と疑問を抱きます。スカイワールドというJALの機内雑誌があります。4分の3近くが日本語のみ,残り4分の1が英語です。国内線ならまだしも,国際線にはせめて対訳形式でも英語のページを増やして欲しいと思います。

 何もかも,満足なんてあり得ません。一生懸命模索中のJALの姿勢には、感心しています。そして、 初めて日本語で書かれたハーゲンダッツ、ビターキャラメルなんてお味も初めての私は,これだけには完全に満足しました。

 

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豆腐白玉

2013年09月12日 05時57分41秒 | 料理

晴れ,25度,東京

 あと一週間で,中秋節です。中秋節のお祭りは,香港にとっては大切なお休みです。満月を眺めるだけではありません。月餅やブランディーなどを贈答品としてお世話になった方達に送る習わしがあります。頂いた月餅やお酒を飲みながら,秋の夜長に満月を楽しみます。みんな夜遅くまで,月見をしますから,翌日は香港の休日です。香港に来た当初は,この休日の日が中秋節だと勘違いをしていました。休日が,中秋節の翌日だと気が付いたのは数年経ってからです。私のような人が多いからでしょうか,最近の暦には,中秋節翌日と書かれるようになりました。このお休みは,中国返還前から続いています。そして,中国本土は、平日で休みではありません。ずっと,香港だけが中秋節の翌日を休日にした理由を知りたいと思い続けています。

 日本人の私には,やはり月見団子です。あの満月のようにまん丸いお団子。まだ生まれたばかりの月の夜、私が作ったのは,豆腐白玉です。白玉粉を普通は水を使ってこねますが,豆腐をしっかりと練りこんで,豆腐の水分だけでこねます。お味は何も付けないまま,ゆで上がった豆腐白玉を,ほんのりと暖かいうちに辛子醤油で頂きます。辛子醤油をつけなくても,豆腐の甘みが香る団子です。

 中秋節,一番気になるのはお天気。どうか台風がきませんようにと、祈るこの一週間です。

 

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JAL 香港-東京

2013年09月11日 05時42分32秒 | 日々のこと

曇り、24度  東京

 JALの飛行機に乗ったのは,1年以上ぶりのことです。JALの経営危機が噂される頃から,香港発のJALの便は削減されました。そればかりか別の航空会社とコードシェアをして、実際に飛んでいる飛行機は,香港発なら同じワンワールドのキャセイ航空のものでした。

 今はどのエアラインも,エコノミークラスを考えると大して差はないように思います。というか、私自身、飛行機に乗ること自体にそんなに期待や楽しみを持たなくなったという方が正確です。故障や遅滞なく目的地まで連れて行ってくれれば,それ以上のことは望んでいません。出される機内食にもとやかく思わなくなりました。香港と台湾,1時間ほどの飛行時間に出てくるものなどは中華風ホットドックのようなものです。しかも,スチュワーデスさんもスチュワードさんも投げるように手渡してくれます。決して美味しいなどという代物ではありません。

 今回は,貯まったマイルを使っての帰国です。ここ数年、キャセイのカードに切り替えてきましたが,まだまだ,JALのカードにもマイルが貯まったままでした。香港中心の生活ですから,キャセイの方が何かと便利です。それでも,昨日は香港の飛行場にとまるJALの機体に鶴のマークを見た時には,思わず微笑んでいました。JALに乗らないものの,見事に経営を軌道に乗せたことには,目を見張る思いでニュースを読んでいます。

 昨日の機種は767、中型機です。空席待ちをしたにも関わらず,空いた席が目立ちます。きっと成田行きだからでしょう。羽田行きの方が人気の路線です。

 座席に着くや隣の席のニュージーランド人のお姉さんが話しかけてきます。定刻発。話しが弾んでいると,機内食が運ばれてきました。カレーとシチュー,どちらかを選びます。私はシチューを、臨席の彼女はベジタリアンの食事を予め注文していました。驚いたのは,小さなテーブルに載せられたトレイを見た時です。久々にしっかりと充実した機内食を見ました。なんだか胸の中では小躍りしている私です。さほどお腹も空いていないのに,写真を撮るのも忘れて,パクパク。あんな小さなトレイに載ったものでお腹が一杯になるはずがないのですが、いえいえ、量といい味といい,満足です。 ハーゲンダッツも食後についていました。

 私のようなエコノミーしか乗らない人は、何をもって航空会社の善し悪しを判断するのでしょうか。乗務員の応対ではありませんね。小さい私など、エコノミーの座席だって充分な広さです。トイレのトイレタリーがたくさん付いている必要もありません。つまるところ,やはり機内食だと思います。

 実は今回JALに乗る前から,JALの無駄を省いた経営建て直しを知っていたので,どんな簡素な機内食が出てくるものかと,思っていました。その期待は,全く裏切られた形です。機内食は,どの航空会社のものも,同じ空港近くのキッチンで作られているそうです。同じキッチンに航空会社がそれぞれ,予算とメニューを注文するのそうです。3ヶ月前には、キャセイ航空で同じ路線を乗りました。キャセイの機内食は感心するようなものではありませんでした。同じキッチンで作られているなんて,信じられないほどの格差です。

 食べ物で人の心をつかむ,最も常套的な手段ですが、おそらく,JALをまた使おうと思う人は、きっと増えてくれると思います。

 小さい時から見てきた日本の翼、鶴のマークが安定飛行してくれるのを感じた4時間ほどの旅でした。

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