チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

もしも、自分にお歳暮を贈るとしたら?キノギフト

2015年12月21日 | 日々のこと

小雨,17度、93%

 もう一年近くになると思います。香港時間夕方の5時過ぎに毎日送られて来るダイレクトメール,「キノギフト」。三越伊勢丹デパートからのメールです。 ダイレクトメールのようなものは即座にゴミ箱に入れるところですが,ネーミングがなかなかいい。気持ちのギフトかな?その上写真も,広告文も煩わしくないのが気に入って,時間があれば開けて見ます。入学シーズンには「入学祝い」。年中あるのは「結婚祝い」「内祝い」。もちろんここひと月は「お歳暮」が特集です。 

 海外に長く住んでいますから,とんとお歳暮、お中元からは遠ざかっています。それでも帰国の度に,デパ地下を行ったり来たりして,お世話になる方達にちょっとした贈り物をと探します。今年は義父の香典返しのために,それこそ半日近くデパ地下にいたことがありました。贈り物を選ぶ,熨斗書きをする,不祝儀とはいえ、贈る人の顔を思い浮かべ物を選び贈ることは楽しみすらありました。

 ここひと月のお歳暮特集の「キノギフト」,毎日違った視点からお歳暮を見せてくれます。30代に人気のお歳暮ベスト10。和風特集、洋風特集。予算別。三越特集。伊勢丹特集。毎日編集する方も大変だと思います。毎日見ても飽きない贈り物のダイレクトメール。ここ数日,もし私が自分にお歳暮を贈るとしたら,何がいいかなと眺めます。三越のお歳暮限定の杉浦非水のポスターを缶に装幀したバージョンなどは,缶欲しさにこれがいいなと思います。日本のハムソーセージの詰め合わせ,これだけ食べたら満足だわ。日本のハムソーセージは,海外のもにはない日本の味がします。大きな大きなバームクーヘンもいいなあ。ところが目に付いて離れない物がひとつ、カニ缶です。カニ缶ピンからキリまであるのは知っていましたが,なんとひと缶1万円のカニ缶です。写真には二缶入りのギフトボックス。いえ、ふた缶もいりません。ひと缶で充分です。1万円ですから,冷凍のタラバガニよりお高い。どんなカニ缶だろう。頂いたら,どの皿に盛り付けようか,もちろん,お相手は冷えた白ワイン。絶対一人で全部食べたい。想いはどんどん膨らみます。

 高級タオルに海外の洋食器,シャンパンに極上の日本酒,そんなの差し置いて,手のひらに載るカニ缶がいいと思いました。しかも,何の手も加えずそのままお皿に。人も見ていなければ,手でつまんでお口に入れたいところです。

 

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おこげ料理 中華

2015年12月20日 | 日々のこと

曇り,16度、62%

 お鍋や土鍋でご飯を炊くと,底にはおこげが出来ます。香ばしくって,お米の甘みが詰まっていて,台所を預かる者の役得としてこのおこげは,全て私のお腹に納まることになっています。炊き込み御飯のおこげはこれまた,中の具材の旨味が凝縮されておこげになる始末,このおこげをたべるために炊き込み御飯を作ってもいいと思うほどです。

 中国では,このおこげの料理がちゃんとしたメニューにあります。「鍋巴」と書かれている料理です。四川料理や上海料理によく見られます。日本のおこげと違うのは,お鍋の底のおこげではありません。おこげを作るところから始まります。中国のお米は日本のお米より粘りがありませんが,軽く水洗いしたご飯を少し乾燥させ,油をまぶして中華鍋には貼付けておこげを作ります。一見揚げたように見えますが、じっくりゆっくり火を通すのでこんなふうに出来上がります。それを熱々のうちに,パリパリと割って、これまた熱々のあんかけをおこげにかけて食べます。おこげにあんをかけると,バリバリといい音がします。あんかけの具は野菜でも魚介でも何でも構いません。

 先日、上海料理屋でこの「鍋巴」を頼みました。あんの具は私はナマコが好きですが,生憎ナマコは品切れ,野菜からお肉魚介も入ったミックスを頼みました。久しぶりです。ところが注文した料理がテーブルに全部並ぶと,これはかなり量が多いと思います。中華料理屋さん,残ったものを「包走」と頼めば,パックに入れてお持ち帰りが出来ます。最近エコが浸透している香港,かなり一流のレストランでも見られる光景が,残ったものを自分たちが持って来た容器に入れて持ち帰る姿です。テーブルの上の残り物を片端からタッパに詰める姿を見習わなくてはと思いつつ、たいてい食べ上げてしまうのでタッパ持参を忘れがちです。

 さて,テーブルを見渡して持ち帰れるものといえば,まず,おこげ。あんは汁物ですから食べましょう。次に小籠包。これも持って帰れます。お次が,大好きなイカの天ぷら。これ以外のものは,お腹に収めて,「包走」と頼みました。帰りながら,次の日の私の昼食を考えます。残り物,主人は一切手を付けません。

 そういえば家には半日かけて煮た鶏のスープがあります。そこで,客家料理の「砂鍋鶏小籠包」が頭をよぎります。鶏丸々一羽を土鍋て蒸し煮したものに小籠包を加えて出される香港よりやや北の客家料理のごちそうです。よし,家の鶏のスープに小籠包を入れて,それを電子レンジで温め直したおこげにかけて食べることに。 しめしめ。

 イカの天ぷらですか?この支度をしながら,お口に次々に放り込みました。昨晩の残り物これで完食。お店で食べる時のように,バリバリと大きな音は出ませんでしたが,充分美味しかった。おこげ料理を食べるとき,面白いことがあります。あんをかけてしばらくおこげがその汁を吸うまで待つ人、あんをかけてもらったらすぐにおこげを食べる人に別れることです。かき揚げの汁そばを思い浮かべてください。かき揚げがパリパリが好きか,かき揚げが崩れるほどになった方が好きかの違いです。私はパリパリ派。出来たらおこげ片手にあんを食べたいほどです。

 このおこげを見る度に思います。やはりお米を主食とする国は,お米を粗末にしないということです。残り物のご飯の保存から出来たおこげ料理だと聞きます。このおこげ,すっかり熱が取れたら,缶などで保存可能です。最近では市販のおこげがあると聞きますが,未だ見たことがありません。四川料理,上海料理で「鍋巴」というメニューを見たら一度お試しください。

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秋色紫陽花のリース

2015年12月19日 | クリスマス

晴れ,14度、72%

 先日,九龍サイドの花市で生のリースを求めて来ました。生のリースが香港に入り始めたのはこの数年のことです。まだイギリス領だったにもかかわらず、それこそ30年ほど前にはリースなんて見当たりませんでした。その後、やっとビニールのペラペラのリースが文房具屋に並び始めました。リースの形のオアシスもない頃、 こんな木の枝で編まれたリースを見つけます。確か,クリスマスシーズンではなかったと思います。以来,このリースにアレンジして小さなリースを作ります。時には,針金を台にしてどんぐりのリースを作ったこともありましたっけ。

 この木のリースを台にする時は,その年一年の生花をドライフラワーにしたものを使います。ユーカリの葉っぱなどは,ひんやりした朝の空気にいい香りを放ってくれます。かすみ草だけのリースもなかなかきれいでした。今年は生憎、殆ど生花をいけていません。10月の終わりに頂いたブーケの秋色紫陽花だけをドライにしてとってありました。

 日本では梅雨の花のように思われている紫陽花ですが、ヨーロッパでは冬の花だそうです。2年ほど前のこの季節、雪が舞うアムステルダムに行きました。雪を被った紫陽花の花を見た時には,聞いてはいたもののヨーロッパでは紫陽花が冬の花だと改めて知りました。その紫陽花,秋色紫陽花ばかりでなく,日本でもお馴染みのブルーやピンクの紫陽花も雪を被っていました。

 今回は,緑の紫陽花です。写真の色よりやや濃い緑です。紫陽花は,リース型のオアシスに生で刺したままにして置いても、ドライのリースが出来ます。出来るだけ小房に分けると作業がし易いと思います。この枝で編まれたリースは繰り返し繰り返し使います。ですから,グリューガンやボンドは使わずに細い針金で留めるようにしています。花が少ないので、ちょうど手のひらを拡げた位のリースに仕上がりました。ドアの開け閉めの度、花びらがカサコソ音を立てています。

 もちろん今年のリースの主役は、 こちらです。

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主人のセーターをフェルト化してみました。

2015年12月18日 | 日々のこと

晴れ,11度、53%

 もう7、8年前のクリスマスに主人にセーターをプレゼントしました。主人がいつもスーツを求めるお店で買いました。主人のスーツのサイズを言うと,お姉さんがこのサイズでいいですね,と出して来てくれたものです。ところが実際主人が着てみると,着丈も身頃もやたらに大きい、1,2回は黙って着てくれていたのですが,ある時、「こんな大きいのは着られない。」と言ってベットに投げつけました。ちょっと悲しく思います。そのセーター,カシミアとアルパカが混ざっているのですが,ゲージが荒いのでただでさえ大きく見えます。ツウィードではないのですが黒が基調で茶と白が混ざった糸で編まれています。よくよく見れば,このセーターの色って,私の色だわ。そう思い、解いて自分用に編み直そうと主人のタンスから出して,長押に仕舞ってありました。

 先日,息子の家に泊めてもらいました。行く前からパジャマを貸してね、と頼んでありました。荷物は少ないほうがいい。お嫁さんが用意してくれたのは,グレーのジャージのズボンにグレーのセーターでした。香港から帰って来ていますから,寒いだろうという配慮です。セーター着た時は気付きませんでしたが,孫娘と遊んでいるとゴワッと感じます。ゴワッとしてるんですが,柔らかく体に馴染みます。セーターの目がぎっしり詰まってフェルと化したカシミアのセーターでした。ハハーン,間違って洗っちゃったのね。聞くと、洗った上に乾燥機をかけたので縮んだそうです。息子のセーターがお嫁さんのパジャマに変身。その晩,頗る暖かく休むことが出来ました。

 香港に帰る飛行機の中で既に私の頭の中は,主人の例の大きなセーターを縮めることばかり考えています。でも,我が家には乾燥機なんてないしなあ。長押から取り出したセーター、丸ふた晩冷たい水に漬けました。一向に小さくなりません。アルパカだって羊だって雨に当たる度に毛が縮むはずがないから当たり前です。調べてみると、フェルト化するには,自然環境ではあり得ないことをしてやればいいそうです。アルカリ性の洗剤で洗う。60度近い温水でもみ洗いする。乾燥機にかける。フェルトの人形を作る時のように,針でチクチクする。我が家の洗濯機、60度設定のサークルがあります。洗剤は中性でしたので使いません。一度60度で回してみました。出して来たセーター,間違いなく縮んでいます。それでも小さな私にはまだ大きい。私より18センチ背が高い主人が長いと言ったセーターです。そこでもう一度,60度で回します。

 やりました。着丈、袖丈、首回り,ぴったり私サイズです。ただ,身頃幅だけはまだ余裕がありますが,これ以上縮めるのは危険です。編み直しをしなくても,セーターがひとつ増えました。

 早速、主人にお披露目。「どう?」「??見たことあるセーターだね。」「着たことはない?」「????」 経緯を話すと,主人びっくり仰天。それほど私にぴったりです。着ないと言ったので,とっくにこのセーターを私が捨てたとばかり思っていたようです。そんなこと絶対にしません。もったいない。

 洗った後、洗濯機のまわりに  こんなものが落ちていました。モモさんが何か悪戯したのかな?よくよく見ると毛玉です。ゲージの荒いセーターをフェルト化するとこんなおまけが一杯出て来ます。

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似てるでしょう?モモさんに

2015年12月17日 | もも

晴れ、12度、37%

 沢山の犬猫と小さい時から生活を一緒にして来ました。結婚してから拾って一緒に生活していた2匹の犬は、香港に来る時に私の実家に預けました。こんなに長く香港にいるとは思ってもいませんでした。2匹とも今はもういない母が最後まで面倒を見てくれました。香港に来て以来,15年ほど犬猫のいない生活でした。そこに登場したのがモモさん,初めて家の中で一緒に生活する犬です。そのモモさんもあと一月後には,12歳を迎えます。

 考えてみれば犬が好き猫が好きなんていっても,最後の最後まで面倒を見たことがないと気付きます。モモさんは家の中にいる分,目が届きます。余程ひどい症状でなければ獣医さんに連れて行ったりしませんが,年一回は,健康診断も受けています。過去に生活した犬たちには比べようもなく,手をかけています。精神的にも金銭的にも何でもしてあげられる,でも,今までの犬たちに申し訳ないと心の何処かが疼きます。最小限のことは精一杯するけど,特別なことはしないよと決めています。今までの犬たちと同じにね。似顔絵を描いて頂いたり、モモさんのフィギュアを作ってもらったりするのはそんな意味からも止めていました。

 ところが,昨日届いた荷物,開けるとオレンジ色の箱が入っています。蓋をとった私、思わずギャー、と叫びました。中には小さなモモさんそっくりのフェルトの人形です。友人がモモの写真を見ながら作ってくれたものです。しかもその表情が,モモにそっくり。フッカリしたその感触,しわの具合,目の開き具合、パグをよくご存知の方ならお分かりでしょうが、パグさんたちみんなお顔が違います。

 あんまり嬉しいので,主人に早速写真を送ります。しばらくして返事が返って来ました。「名前を付けましたか?タンタンはどうですか?」名前なんて考えてもいませんでした。主人,昨日は会社からそのまま出張に出かけました。まだ,「タンタン」に会っていません。はい,「タンタン」と名付けました。本のタンタンに出て来る白い犬はスノーウィーだけどなあ,などと思いながら。

 「モモさん、見て。」 クンクン。この直ぐあと強烈な右足アタックが一発。大変とばかりに,早速モモさんの届かないところに置きました。

 外出から戻って、PC の横を見た私はギョッと驚きます。小さいけど「タンタン」はモモにそっくりです。素敵な贈り物,ありがとうございました。

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初めてのクリスマスツリー

2015年12月16日 | 日々のこと

晴れ,14度、61%

 先日、息子の家に行くとイミテーションのクリスマスツリーが箱に入れられたままありました。昔のツリーに比べると随分本物らしくなっています。息子もお嫁さんも素敵なオーナメントを探していると言っています。

 2日前,急に飛び込んで来たメール,それは孫娘とその子が寝ている間に息子が飾り付けをしたというツリーの写真でした。つまり,孫娘にとっては自分の家にある初めてのクリスマスツリーです。飾られている小さなものをじっと不思議そうに手に取って見ています。 そういえば,一緒に繁華街を歩いている時もウィンドーのツリーに輝くガラス玉が気になって仕方がない孫娘でした。孫娘の初めてのクリスマスツリーは,私から見るとなかなかシックで素敵なものに見えます。

 その息子が初めて出会ったクリスマスツリーのオーナメントは,白木で出来た小さな人形でした。   この小さなオーナメントをその時々の観葉植物の木にぶら下げます。カポックや,小さなヤシの木のこともありました。友人の家に行くと,とっぺんには金色の星が付き、綿の雪がのったきらびやかなツリーが置かれています。息子が幼稚園に入った頃でしたか,そんなキラキラときれいなオーナメントを欲しいと言い出しました。でも,頑として聞き入れない私です。チカチカ灯る電球も白一色。それでも毎年キラキラが欲しいと言う息子に根負けして,キラキラを少し買い足したのは小学の3年頃だったと思います。時には,窓一面にそんなオーナメントを貼付けたこともありました。

 今私の手元に残るのは,やっぱり小さな白木のオーナメントだけです。37年前、西武デパートがアメリカのシアーズの窓口をしていたことがありました。シアーズで取り寄せてもらった白木の人形たちです。ポロリと足が取れると、その度修理が入ります。夫婦二人になった今も出して来ては、毎年アイアンのツリーに飾ります。

 子供のためにと求めたオーナメントですが、今となっては我が家の歩みと一緒に毎年過ごしてくれています。つまり私達夫婦の歩みです。 この玄関に飾ってある小さな松ぼっくりも37年クリスマスシーズンを告げてくれています。

 孫娘のツリーこれから先どんなに変化するかしらと楽しみです。そして,その一つ一つが息子夫婦二人自身のいい思い出になることを祈ります。

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数十年ぶりに横浜の中華街に行きました。

2015年12月15日 | 日々のこと

曇り,18度、75%

 11月最後の日曜日,東京の息子の家にいました。孫が産まれる前に引っ越しをした息子夫婦、新居に決めた場所は,息子が小学の低学年まで過ごした家のすぐ近くです。多摩川を挟んで向こうは神奈川県。都心に向かって出かけるのも,横浜に行くのにも時間はそう変わりません。横浜も今ではみなとみらいのような町も出来て,横浜駅周辺、元町ばかりが繁華街ではなくなりました。お天気上々、お昼前に横浜に向けて家を出ました。

 折角横浜に行くのなら,お昼は中華街で。この中華街,昔は足繁く通ったものです。家から近いこともありましたが,ここにしかない中華の材料を買いにも来ました。まさか,香港に来るなどとは思っていなかった頃のことです。蓮ちまきの蓮の葉は,あの頃はこの中華街でしか求めることが出来ませんでした。景徳鎮のホタルの食器にも憧れて求めました。ネットでお買い物など全くなかった時代です。義母や母が息子に会いに上京して来ても,これまた中華街。義母はそのとき買った中華蒸籠を今だに使っています。先日、「その中華蒸籠何処で買ったか覚えてる?」と尋ねたら,「忘れた。」とお返事。私は義母が大事に中華蒸籠を抱えて帰った姿を今でも思い出します。

 香港に住んでいますが,日本の中華も好きです。中華街ならより本場の味かと思いきや今では日本人向けの中国にはなさそうなメニューまで登場しています。お店構えがきれいになりました。小汚い中華料理屋さんは姿を消しています。それでも,昔から続く店屋の屋号が目に留ります。

 日曜日のお昼前,既に行列の店もありました。座った円卓,お昼ですので普通の広東料理にしました。料理が運ばれて来ると,お嫁さんが孫娘にスタイ代わりにタオルハンカチを出して来ました。 手のひらぐらいの大きさのタオルに首からの紐を付けてスタイ代わりに使います。実はこのタオル,息子が赤ちゃんの時に使ったものです。母が上京して来て横浜の元町に行ったとき,近沢レース店で買ってくれたタオルです。しみが付いたままの古いタオルをお嫁さんに手渡したのは一昨年の秋のこと。きれいにしみを落として使ってくれています。きっと母が喜んでくれてると思います。

 子供一家と中華街、元町を歩いた義母や母、今は私がその役回りになりました。時はめぐります。マリンタワーは、 横浜で一番高い建物ではなくなりましたが,相変わらず青空に映えています。

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シュバイツァーブロート

2015年12月14日 | パン

曇り,20度、87%

 これからの季節,コトコトと煮込む料理が多くなります。合わせるパンは,外側のクラスとが香ばしいパンが一番。一般にフランスパンと呼ばれるパンたち,作るのも至難の業ですが,香ばしいクラストが厚過ぎるように感じ始めました。クラストが香ばしくてそれでいて薄くて,中がしっとりとモイスチャーなパンはないかなと思いめぐらします。

 フランスでカンパニューと呼ばれる田舎パン,ライ麦も入ってどっしりしたパンです。隣接のスイスでもドイツでも同じようなパンが焼かれているらしいのですが,ライ麦の割合やちょっとした加減で外のクラストが薄く焼けることを知りました。

 昨日は2度目のシュバイツァーブロートです。初めに焼いた時はクラストが厚くなりました。中のクラムも普通のフランスパンのように弾力がありました。この感覚じゃないのよ,と2度目。 クラストが薄く焼けました。香ばしいのですが,中のクラムもしっとりとしています。ライ麦粉はごく少量。ライ麦を入れると,非常に生地が粘ります。あの重さが最近気になって仕方がない,自分の好みに軽いパンに改造中です。

 ここ数年,使うイーストの量をごく少なくしています。このシュバイツァーブロート、1グラム以下のイースト使用です。捏ねる時もぬるま湯ではなく水を使います。ただ,捏ねるのはスタンドミキサーですから,捏ね上がった時にはやや温もりを持った生地に仕上がっています。そして,低温で長く時間をかけて発酵させます。時には,発酵させている間に買い物に出かけることもあります。

 発酵装置も持ちません。ただただ,目で生地を見て、時々突いてみて,様子を見ながらのパン作りです。ハードなクラストを持つパンは蒸気を注入して焼きます。今回の問題はクープが思うように開かなかったことです。この冬は,シュバイツァーブロートが度々食卓に上ると思います。我が家のシュバイツァーブロートが出来る日も間近です。

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日本の家のクリスマス準備 お正月準備

2015年12月13日 | 日々のこと

曇り,19度、85%

 11月最後の週は日本の家にいました。まだ今年はひと月以上残っていますが,年内にこの家に帰って来る予定はありません。北風で庭が散らかることも承知で庭の掃除をします。家の中は拭き清めました。最後に,心ばかりのクリスマスとお正月の設えをします。

 一昨年,香港の家の家具と本の一部を日本の家に送り返しました。その荷物の中に,クリスマス用の刺繍の額を入れました。 この刺繍を刺したのは息子がまだ幼稚園に入る前の頃ですから,ゆうに30数年。麻の生地がやや黄ばみ始めています。刺し上がって額に入れて飾ったこの額をしばらく眺めていた息子が,「かか,このネズミのシッポがないよ。」と左右対称にいるネズミの片方を指して言いました。未だに片方のネズミのシッポはないままです。時計台の下の飾り棚に入れました。

  日本と香港を行ったり来たりのこの飾り棚には、イエス誕生の刺繍の額です。初めて金糸を使って星を指しました。金糸と麻布は引っかかりが多くて今でも一番気を遣う糸です。

 最後は座敷の床の間に、ああ、何年ぶりでしょうか,お軸を掛けました。改築中に荷物をお預けしていたところで,カビをいっぱい付けて戻って来たお軸です。1年かけて,カビと匂いを除きました。壷はお軸の色に映えるように,伊万里の白磁を置きました。この白磁、彫が入っています。同じ方の作で飯盒もありました。白磁の飯盒にご飯が盛られることはなく,専ら水盤代わりに花を入れました。母のことでお世話いただいた方にお礼に差し上げ飯盒です。先日お会いしたら,大事に使ってくださってるとのこと、なによりです。

 一つ一つが持つ思い出を胸に温めながら、いつかこの家でクリスマス,お正月を主人と迎える日が来ることを思います。

 今頃あの家の中で聞こえるのは、時計の静かな時を刻む音だけです。

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クリスマスの準備 お正月の準備

2015年12月12日 | 日々のこと

曇り,19度、84%

 今年の12月は東京で迎えました。年末に旅行をすると、どうも生活の秩序が崩れます。主婦ですので,最後の月だけは、決まりきったことを余裕を持って片付けたいと思います。

 気になっていたお正月の松,クリスマスの花を見に久しぶりに九龍サイドの花市に出かけます。これから年末にかけては,車で出かけていてはいつもの倍の時間かかります。九龍サイドに渡るトンネルでノロノロ,駐車場が空くのを待ってイライラ。

 昔に比べると,花市は年々,花の種類も豊富になって来ました。昨日は花園街に足を踏み入れただけで,圧巻。クリスマス前から旧正月まで、もしくはバレンタインデーまでは毎日に花が世界中から入って来るのですが,その量が今年は今まで私が見たうちで一番多いように思います。 歩道には納まらず車道にまで並べられた花や鉢。 セントポーリアも大小。 根がカットされたツリー用の木もどこまでも並んでいます。 クリスマスカラーの花たちの奥に私の膝丈ほどのツリーが見られます。家庭用の小ぶりなツリーです。これは今年初お目見えです。30年近く前の花市、クリスマス前に行っても,松ぼっくりすらありませんでした。丸いリースのオアシスもなかったので,ユーカリでリースを作ったこともありました。オレンジの輪切りを飾りたくてもありません。自分でオーブンで乾燥させましたが,失敗したこともありました。 生のリースも大小様々。こんな光景、信じられません。昆明からの小さな植木。 ミニバラ、ローリエ、コニファーの鉢が降ろされたばかりです。

 花園街に来ると,急に元気になるのは私ばかりではないと思います。香港の花屋さんにはよく出来合いのブーケが飾られています。 壁一面に即お持ち帰りの花束です。どうかよくご覧ください。お見せしたかったのは,一番上の3つの花束(?),右からドラえもん、キティーちゃん、アンパンマン。こんなものまであります。時には生花の真ん中にこんな人形が飾られています。流石にどなたも私にはこの手のブーケはくださいません。ありがたいことです。

 昨日は,日本からの松。 これがないとお正月にならないと,高くても求めてきました。今から,お正月までゲスト用のバスルームで出番待ちです。この冬は暖冬だといわれている香港,松を養うのも気を遣います。

 そしてクリスマス用には,オランダからの生のブーケです。こうした木枠に入れられて送られて来ます。私が求めたのは直径20センチほど。いつもは花などに気付かぬ主人が、昨晩は帰るなり目ざとくこのブーケを見つけました。サイドテーブルに載せてあっただけなのですが,この鮮やかさは目を引きます。もう2,3日、木枠に入れて水を与えてそれから吊るすつもりです。

 さあ,あと何回,旧正月までに花市に行くことやら。

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