チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

3年目のモッコウバラ

2020年04月20日 | 

曇、17度、86%

 3年前、この庭に最初に植えたバラは「モッコウバラ」でした。中国原産と聞きますが日本の方がよく見かけるバラです。丈夫で棘もなく育てやすいと本で読みました。しかも近所のお宅でも早春から垣根を飾っています。送られてきた「モッコウバラ」はひょろひょろの2メーターほどの苗木でした。その年はたった一つだけ花を咲かせました。植え付けたのは5月、そのひと夏で蔓を伸ばすは伸ばすは、目を見張ります。2年目には見事に花を咲かせました。一箇所からいくつもの蕾を出して、優しい黄色です。 今年もひと月前からたくさんの蕾をつけていました。「まだかな?まだかな?」と待ちました。

 裏庭の一番奥まった所のフェンスに絡んで咲く我が家の「モッコウバラ」です。家の庭側から見るより、下の道から見上げた所の方が早く、しかも花付きよく咲きました。 見上げなくてはなりません。その枝先の花一つ一つがまだ若木なのでしなやかです。 庭側から見ると、 花付きはさほどでもありません。ご近所を見てもこの「モッコウバラ」は皆さん垣根の外の方が花が賑やかです。

 元の幹は既に径が7センチほどまでに成長しました。見事な「モッコウバラ」を育てている近くのおじさんが「花が終わったら、よく切り込みなさいよ。」と教えてくださいます。伸びすぎると枝が暴れるのだそうです。

 花が咲くのを待つ気持ちは焦ったくも楽しいものです。咲けば咲いたで、もっとこう咲いて欲しいと欲が出ます。そして、お次はやはりまた切り込んだりと手がかかります。「モッコウバラ」だけではありませんが、春先に最初に咲く「モッコウバラ」には期待が高まります。まだしばらく咲き続けます。そして「モッコウバラ」が終わる頃には違う花が庭を飾ります。

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春の剪定

2020年04月19日 | 庭仕事

晴、12度、90%

 暖かくなって、定期的に雨が降ると雑草がニョキニョキ、庭木は一度に新芽を広げて育ちます。新緑です。ほんのひと月前までのあの色もない閑散とした庭はなんだったのだろうと思い、喜びます。ところが喜ぶのは束の間です。木と木の枝がぶつかり合う、開き始めた新芽が雨樋の上に被さる、次第に目障りになって来ます。

 少し早いのですが、新芽の剪定、枝払いを始めました。手始めはコナラの木です。3メートルほどありますから、脚立、ハサミを2種、そしてココさんを引き連れての仕事です。 帰国後2回は屋根からも剪定しましたが、万が一こんな時世の時に大怪我でもしたら大変ですから、脚立からだけ切ることにしました。どんなに脚立をしっかり立ててもこの上でバランスを取るのは難しい、しかも木を切るために力を入れればその力の反動がきます。それでも脚立に上がってずっと遠くが見えると得した気分になります。

 ココさんは上からバサバサ落ちてくる木の枝で遊びます。 枝を払うと空が見えて日差しも入ります。木は定期的に枝を払ったり切ることでかえって育つこと、いい姿になることは小さい時から植木屋さんに付いて回っていたので自然に覚えました。

 せっかく花を咲かせているツツジも塀に枝が当たって台無しです。そんな時は紐をかけて枝を引き寄せたりもします。花桃もあっという間に実を付けて、大きく緑を伸ばしました。下枝を払うことも必要です。

 ひと雨ごとに枝が強くなります。だんだん女の私では太刀打ちできなくなるので、こうした早い時期から少しずつ剪定を始めます。一日では終わりません。今晩からの雨でまた緑が増えます。梅雨に入るまで、幾度も脚立やハサミを持って庭を回ります。

 木を切るだけならいいのですが、切った後の枝を整理してゴミに出すのがまた一仕事です。「ああ、花が咲いた。」「ああ、緑が綺麗ね。」と手放しで喜びたいなあと春になると思います。

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たけのこのリゾット

2020年04月18日 | 昨日のお昼ご飯

曇、14度、78%

 毎年この時期になると「たけのこ」をいただきます。皮も取ってありすぐ食べれるようにした「たけのこ」がクール便で届きます。 季節のものをいただくのは嬉しい。帰国してびっくりしたのは、一年中真空パックに入った「たけのこ」が売られていることでした。「たけのこ」が春の物ではなくなっています。香港では「たけのこ」が市場にで始めるのは秋でした。中華料理でも「たけのこ」は重宝されます。

 荷物を解くと「たけのこ」を目の前に置きさてどうやって食べようかと考えます。決まって先端の柔らかいところはお刺身にします。若布の新物も出始めています。根本の筋張ったところは煮物です。「たけのこ」は主張の強くない食べ物、味も匂いも春のように優しい、歯応えが命だと思います。

 リゾットを作ることにしました。たまたまリゾット用のお米を持っていました。 リゾット用のお米は日本米と同じショートグレインです。粘りを出さないリゾットを作るにはお米を洗わずに作ります。お米と「たけのこ」をオリーブオイルで炒めて、熱々のスープを注いで炊き上げます。

 「グリーンは何を添えようかな?」と庭のハーブの一角を見ました。イタリアンパセリなら当たり前、オレガノでアクセントをつけてもいいなあ、でも今が旬の山椒を使うことにしました。「たけのこの煮物」に欠かせない山椒です。

  オリーブオイルが香るご飯と「たけのこ」は想像していた以上の美味しさです。たけのこご飯だと味付けご飯の味が前面に出でるところですが、リゾットだとオイルをまとった「たけのこ」とアルデンテに炊き上げたご飯の合わさった味がはっきりと見えてきます。山椒の香りも邪魔をしません。和洋折衷のたけのこのリゾットです。「イタリアにもたけのこってあるのかなあ?」などと考えながら「おごちそうさま。」

 たけのこ料理に新しい一品が加わりました。もう1本「たけのこ」があります。この春はたけのこのリゾットがテーブルに上る機会が多そうです。

 

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庭からの贈り物そしておすそ分け

2020年04月17日 | 日々のこと

曇、12度、92%

 庭のあちこちに花が咲き始めました。この家に帰国した3年前の春、庭に咲いた花は一本のタンポポだけでした。大きな大きなタンポポでした。綿毛になるまでモモさんとじっと見つめて過ごしました。

 庭の花を切るのは忍びない、出来るだけ咲いているそのままで枯らしてやりたいと思います。でも、間違って折ってしまったり、強風で倒れたり、刈り込まなくてはいけなかったりすることがあります。そんな時はひと花残さず家に飾ります。

 数日前、2日間も強い風が吹きました。チューリップが数本横倒しになっていました。お天気になって自力で起き上がるものもありますが、倒れたままのチューリップを思い切り切りました。 「モモさん、お庭の花ですよ。」

 ビオラの寄せ植えがもっさりとして来ました。徒長した部分をズッパリと刈り込みました。ビオラの花は食べれるのですが流石に花ばかりムシャムシャとは出来ません。小さなブーケを作って生けてみました。 外では香りがないと思っていたビオラが束ねて家に持ち込むと優しい甘い香りがします。私が匂っているとココさんもやって来ました。

 花が家にあるとそれだけで心が華やぎます。しかも庭の花です。満ち足りた気持ちで過ごせます。私一人、庭の花から幸せをもらっては申し訳ありません。義母はすでにふた月以上、施設から一歩も外に出ていません。3階の自室からは隣の公園の桜は見えたはずですが施設内に鉢植えの花があるのを見たこともありません。そこで、チューリップを2本切りました。 洗い物、繕い物を届ける時、荷物の上に乗せて職員の方に手渡しました。「水切りも済ませてありますから。」

 家に帰ってしばらくすると義母の明るい声の電話がありました。入所当初施設に一輪挿しを持って行きました。ちょうどの長さだったそうです。義母の喜ぶ声を聞くと私もまた嬉しくなります。庭からの贈り物のおすそ分けです。

 いよいよ日本中に「緊急事態宣言」が出されました。気持ちが塞ぐこともあるでしょうが、明るい花たちから私は元気と心の落ち着きをもらっています。

  玄関先のデージーのブーケも道ゆく人に明るさを届けてくれれば幸いです。

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庭でお弁当

2020年04月16日 | 日々のこと

晴、11度、92%

 先日は裏庭でチューリップを見ながらお弁当を広げました。地面に座ってのお弁当はいつもと気分が違います。暖かくなってまだ蚊が出ないこの時期限定の楽しみです。昨日は北側の庭にクロスを広げました。 こちらは垣根越しに表の道を行く人、車が見えます。国道の車の音もかなり聞こえるのですがここ1週間あまりの外出自粛で行く人も車もまばらです。一番奥の花桃の木の下に座ることにしました。目の前には花蘇芳と黄色のマーガレットが見えています。 後ろの白のツツジはほとんど散っていますが、ピンクはまだ花をつけています。

 新しく造園したこちらの庭はまだ木の背丈も低く馴染みないせいかよそよそしく感じられます。朝急に思い付きました。お日様がすっかり顔を出すと眩しく感じるこの庭です。昨日は薄い雲が広がっていました。

 朝一番に焼いたバゲットでサンドイッチを作りました。 ハムとブロッコリーのスプラウト。 クリームチーズと干しイチジク。

 この庭は出入りの扉がありません。ココさんは万が一外に飛び出すかもしれないのでハーネスを付けています。食べ物があれば動かないようなのでまず安心。

小1時間も座っていましたが、本当に人も車も少なくなっています。地面に座ると空が高く感じます。梅の木にも小さな青梅が見えています。造成された石の上に座っているので土のような温もりがありません。「やっぱり裏庭の方がいいね、ココさん。」

 ゆっくりと紅茶を飲んで「今日はこれでおしまい。」

 庭にちょっとクロスを広げるだけで気分が変わります。お皿に乗せて庭で食べるのもまたいいのですが、ピクニックのようにお弁当を作る方が楽しいと思います。「今度は何をお弁当にしようかね。」

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孫娘、小学校に入学しました。

2020年04月15日 | 日々のこと

曇、11度、84%

 おかげさまで、孫娘が小学校に入学しました。入学式は先週でした。コロナウィルスによる自粛が始まった頃でした。校庭での入学式だったようです。送られて来た写真では全員がマスクをしています。そして「あれ?ランドセルまで背負ってる?」入学式当日に学校から配布されるものが多いので背負っていったようです。お天気の良い日でよかったと入学を喜びました。

 自粛が緊急事態宣言になり学校は現在のところ来月六日までお休みです。今年、新入学、新入社する人たちは今までにない事態にさらされています。学校に行けない、会社に行けない。それぞれが胸に抱いた希望をこんなことで消さないでほしいと思います。

 赤いランドセルが孫娘です。主人の入学祝いです。昨年の秋頃、息子一家はランドセルを予約しに出かけたと記憶しています。ランドセルの販売も昔とは一転しています。「何色を選ぶのかしら?」ピンクが好きな孫娘ですからピンクだと思っていたら、昔ながらの赤でした。今ではシックな色のランドセルまで多色取り揃えられています。この写真を何度も見ながら「やっぱり赤でよかった。」と思います。

 入学式以後は自宅にいます。毎日どうやって生活してるのか、言葉にしませんが気になります。息子から送ってもらいたい書類があって頼みました。その封状が昨日届きました。くるっと裏を返すと送り元の名前と住所の横に絵が描かれています。 きっと宛名を書く息子のボールペンで描いたのだと思います。年賀状以来に見る孫娘の絵と字です。ひらがながしっかりと書けています。なんだか安心しました。

 「入学前に福岡においでね。」とずっと言っていたのにコロナウィルスが怖くて果たされないまま、私自身も入学式にも上京出来ませんでした。今度孫娘に会えるのはいつになるのかな?思い切り外遊びが好きな子が外に出れない辛さもあると思います。大変なこの時期、みんなで乗り切ろうね。

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低体温

2020年04月14日 | 日々のこと

晴、11度、56%

 もう何年も検温したことがありません。2年前のお正月、孫娘が泊まりに来ていて熱を出しました。そこで体温計を出すと電池切れではなく、電池が古くなって錆びついて使い物になりませんでした。新しく買い換えましたが、以来初めて昨日、家で検温しました。

 コロナウィルスによる病院などでの検温の様子はニュースなどで知っていました。先日、義母の元に届け物をした時も玄関前で検温されました。額に当てる検温計です。係りの方が首を傾げながら3度検温されました。「出ないわ?」とつぶやいています。「どうかしました?」と聞くと「体温が35、9度です。」とお返事です。「そんなもんです。」と答えて荷物を渡して帰りました。自分の体温のことなどすぐに忘れてしまいます。

 昨日はふた月ぶりの義母の通院日でした。コロナウィルスが老人施設に入るのを食い止めるため義母は外出禁止です。福岡では3件ほど老人施設で集団感染が報告されています。そこでお薬だけをいただきに病院に私一人で行きました。病院に入る前にまたしても検温でした。腋下の体温計でした。測って係りの人に渡す時「35、3度」と表示が出ていました。係りの方が「もう一度測ってください。」とおっしゃいます。2度目も同じ体温でした。体温が低ければ問題ないだろうのに計り直しです。

 お薬をいただいたその足で義母にお薬を届けました。施設の前でまた検温、先日と違う係りの方が額にピット当てると、ここでも測り直そうとされます。「体温低いんです。」と私。「でも34、9度です。」と言われます。昨日は寒い一日でした。まあ気温とも関係あるだろうと思います。北風が吹く施設の玄関前で立って待っていましたから。

 初めて自分の体温が気になって、昼食後、家で体温計を出して来ました。ご覧のように「35、9度」です。まあ普通かな?

 低体温は良くないと言われますが、本人不調はありません。高熱が問題視されている現状で幾度も体温を測り直されると周りの人は一歩退きます。ここ幾度かの検温で自分の体温に初めて興味が出て来ました。「36度」を超したらご報告します。

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雨の日の庭

2020年04月13日 | 日々のこと

雨、10度、82%

 一昨日の夜中から雨が降っています。気温も上がらず昼間でも2月ごろの温度だそうです。2月の10度と4月の10度では寒く感じるのは2月の方です。なぜだろう?もう春と思う心のせいかしら。それでも一枚多く厚手の物を着て過ごします。

 2月の雨の日ならきっと庭に出ることもなく部屋にいたでしょうに、この季節どうしても庭を回りたくなります。暖かくなり始めて動き出した庭、木々も草花も土もムズムズと動いていると感じます。蒔いた種が芽を出していたり、 蕾が膨らみ始めていたり、確かに昨夕の庭とは違っています。そんな庭に傘をさして降りてみました。

雨を受けた葉っぱ、雨滴をつけた花びら、晴れた日には見られない美しさを持っています。 水滴の輝きは一瞬の瞬きのような儚さです。雨音の中、植物の息吹と土の動きを身体で感じます。山の中ではありませんが五感が澄んでくるのがわかります。1日雨の日は花たちも開いて見せることをしません。 葉っぱを流れる雨、花びらを濡らす雨にじっと佇んでいるだけです。

 「まだ早いわよ。」 気の早い一輪のバラが開き始めています。モッコウバラの蕾が黄色く色付き始めました。今日も一日雨だそうです。この雨があがるとモッコウバラが一斉に垣根を飾ってくれると思います。

 冷たい春の雨、土を潤し私の心まで潤してくれます。

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イチジクは不思議な植物です。

2020年04月12日 | 庭仕事

雨、9度、90% 

 イチジクが好きです。小学校に通う道筋の家に初夏、実をつけたイチジクの木がありました。美味しいそうだなあと見上げて通った記憶があります。

 イチジクは「無花果」と書くように花を咲かせることなく実を結びます。それだけでも不思議な植物です。冬の間はすっかり葉を落として丸裸の見栄えの悪い木です。空気が緩む頃になるとまずその小さなイチジクの赤ちゃんを裸の枝につけます。 三月の終わりの頃の様子です。新芽のように見えますがこれがイチジクの実の赤ちゃんです。そのうち、 新芽が吹き始めます。先に芽生えたイチジクの実はすっかりイチジクらしい形に育っています。ここ数日の暖かさで、葉も大きく開き始めました。 

 イチジクの木を育てるのは3本目です。香港の時は出窓に大きな鉢を置いて育てました。鉢ですからそんなに大きな木にはなりません。丸裸の冬が過ぎ春先になっても実をつけないまま2本とも2、3年で枯れました。元気なうちは小粒な甘い実をつけてくれました。帰国が決まった時からイチジクの木を持っている友人に「分けてください。」とお願いしました。

 帰国後すぐに送られて来た挿し木された50センチほどのイチジクの木を二月の寒い中、庭の片隅に植えました。その木が今では見上げるほどに育っています。昨年は晩秋までたくさん実をつけてくれました。地植えしたこのイチジクはまだまだ大きくなると思います。

 もうしばらくすると切り込みの入った葉をいっぱいに広げます。この葉の形が好きで葉っぱのお皿に使います。今まだ淡い緑ですが真夏ともなれば深い暑さに負けない緑色になります。

 「無花果」、花を咲かせることなく実をつけ、春一番、裸の木にまずその小さな実を見せてくれます。幾春も思うイチジクの不思議です。

 友人が挿し木してくれたこのイチジクが私の最後のイチジクの木になりました。気の早い私は小さなイチジクの数を数えます。今年はいくつ私の口に入るかな。

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義母の繕い物

2020年04月11日 | 義母とのこと

曇、10度、74%

 老人施設への支払いは入居者自身の介護度や老人施設の種類によって大きく違います。母、義父、義母と3人の入居、支払い、様々な待遇を経験してその開きの大きいことに驚きます。義母は要介護度2で有料老人ホームに入居しています。

 義母の老人施設におけるキーパーソンは私です。細かいことが全て連絡されて来ます。「トイレットペーパーがないとおっしゃっているのでお売りしますがいいですか?」 そんなに近距離ではありません。「お願いします。」と言いました。すると翌月の請求書に途方も無いトイレットペーパーのお値段が記載されます。紙パンツにしても同様です。母や義父の時はトイレットペーパーを持って行ったことも、そんなお電話をもらったこともありませんでした。そこで、義母に「ないものがあったらすぐに電話してね。」と言ってありますが、身近な職員さんにすぐにお願いするようです。

 コロナウィルスの警戒が始まった一月の終わりから実際に義母に会うことは出来ません。それでもこうした日用品、お菓子などを差し入れに行きます。施設内には入れません。玄関前で手の消毒、検温をされて持参したものを渡します。その時職員の方が「義母さんが冬物のクリーニングを別途頼んだようです。」とおっしゃいます。基本の洗濯とウール物の洗濯では別に料金が加算されます。しかもその料金が普通のクリーニング屋さんのそれより高くつきます。「義母がクリーニングにと言ったら、私に連絡ください。」と言うと「まだ出してないと思います。」とビニールに入ったセーターを4枚持ってみえました。

 セーターなどは私は全部手洗いです。干すときに見ると大きな穴が空いていたり、脇の下が綻びていたり、針箱を出して来て繕いを始めました。義母に電話すると「繕いも職員の方に頼んだが、やってくれない。」と愚痴をこぼします。そういえば母の時は穴が空いたりボタンが取れても施設の方が黙って直してくれていました。義母の繕い物をする間、施設への支払いの大きさがどうしても納得いかず、区役所に出向きました。

 区役所の職員の方に詳しくお話を聞くことができました。こんな時ですから区役所はガラガラかと思えば、春の転入、転出で大勢の方が来ています。

 それぞれ種類別の老人施設の料金体制のこと介護度別の市の対応などを詳しく聞くことができました。お話を聞く間、別の職員の方の電話対応を聞いていると私のような疑問がある方がまだたくさんいるのを知りました。

 久しぶりに針を持ちました。針を一手一手進める間、頭はいろいろな考えでフル回転しています。老人施設の支払いを増やさないように私が出来ることはすることが今後の基本です。入居前に説明を受けていてもこんな有様です。入居前に徹底して料金、サービスを調べておくことをお勧めします。

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