チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

今年もラベンダーが咲きました。

2020年04月10日 | 庭仕事

晴、11度、62%

 ラベンダーとの出会いは40年以上前に遡ります。小さな「サシェ」、ラベンダーの香りがする小袋を手に取ったのが始まりです。 洋服ダンスにかけて使うラベンダーの「サシェ」は私が引越しをする度、40数年いつも一緒です。もうラベンダーの香りはしなくなりました。18歳の私が当時「ハーブ」という言葉すら耳にしなかった頃にこの小さな「サシェ」に夢見たことは、いつかこの女の子のようにラベンダーの花束を手にしたいという思いでした。

 北海道や日本の寒冷地でラベンダー畑が広がるようになってもう久しくなります。ラベンダー栽培は寒冷地だとばかり思っていた私が香港から帰国して自分で苗を買って庭に植えた初めてのものは「ラベンダー」と「ローズマリー」でした。小さな株はこの3年間で木質化して大きく育ちました。表の道に面した軒下に植えました。 全部で4種類のラベンダーが植わっています。うち1種類は花の時期が遅く今咲いているのは3種類です。見渡す限りラベンダーというわけにはいきませんが、紫のこの小さな花が私の庭にも咲くようになりました。

 ラベンダーも品種が多く、福岡のような暖かな土地でも生育できる品種が作られているそうです。手がかかるどころか水やりの肥料を与えることもほとんどなくここまで大きく育ちました。

 写真で見たり人から話を聞いただけの花でも強く惹かれると自分で育ててみたいと思ってしまいます。30年、土から遠ざかっていたのを埋め合わせするかのように庭のここかしこに思い続けて来た花を咲かせようとしています。おそらく一番私が長く胸に思い続けていた花はこの地味な小さな「ラベンダー」です。

 いつか北海道の広がるラベンダー畑を訪れたいと思います。その光景にどんな思いが胸に湧いて来るかしら。

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花見弁当

2020年04月09日 | 昨日のお昼ご飯

晴、11度、82%

 福岡の「染井吉野」は散り始めました。そして「八重桜」がポツポツと花を咲かせています。桜の下でお弁当を開くことはできません。そこでお家の庭の真ん中にクロスを敷きました。眺める花は、 こちらチューリップです。左半分の30球は咲き始めて2週間経ちました。花姿が乱れて散り始めたところに、右半分の30球が咲き始めました。

 庭に椅子を持ち出して本を読んだり、お昼ご飯を庭を見ながらデッキで食べることはありますが、地面にドンと座ってのご飯は初めてです。気の早い方がクロスを敷いた時からうろうろ。 お重箱一段では大きすぎるので、わっぱのお弁当箱に詰めました。ご相伴のココさん、ぴったりと私の横にくっ付いています。 蓋を取ると桜葉の香りと山椒の香りがふわっとしました。朝作って蓋をしてお昼までつまみ食いもせず待ちました。

 桜葉には「桜鱒」を焼いてほぐした身を入れたおにぎりを包みました。宮崎の「車海老」を見つけたので薄味で煮ました。「玉子」はひょうたん型。旬を迎える「鰆」は長崎のものを焼きました。新物の「たけのこ」は海老を炊いた後の煮汁で炊きました。「山椒」はお家の庭から採りました。ココさんには少しずつお弁当の蓋に取り分けました。 初めて食べた北海道の「桜鱒」の干物の美味しいこと、一匹食べれずに残しておいた片身をご飯に入れておにぎりにしました。やはり日本の海老は美味しい、小ぶりな「車海老」ですが南の国から来るものとは甘みが違います。

 地面に座ると土の匂いがぐっと寄ってきます。目線が下がるといつもの見慣れた庭が違ったものに見えて来ます。ココさんの目の高さに近くなりました。「ココさんにはこんな風に見えてるのね。」と頭を少し落とします。

 ゆっくりと時間があります。こんなお弁当の最後は濃く入れた玄米茶をいただきます。 

 庭の地面に座ってのお昼ご飯、とても楽しい。しばらくいいお天気が続くそうです。次は北側の庭でお弁当を開きましょうか。お家の時間を満喫中です。

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野良猫さんも庭で春満喫

2020年04月08日 | 

晴、11度、82%

 昨日は緊急事態宣言がこの福岡にも出されました。先週、近いところにある病院にクラスターが発生、私自身も気を引き締めている最中です。昨日の朝はどこのスーパーマーケットも険しい表情の方が買い物をしていました。トイレットペーパーはもとよりインスタントラーメンの棚は空っぽです。物流は滞らない、買いだめは控えるように呼びかけがあってもこの有様です。ともあれ、一人ひとりの心がけが一番だと思います。

 家に戻れば外の世界とは違い春の優しい日差しが溢れています。いつものように椅子を庭の真ん中に引っ張り出して本を読みます。目の隅にトカゲやミツバチやヤモリが動くのが捉えられるようになりました。小さな生き物も忙しく動き回って春満喫。もちろんココさんも日向で休んでいます。と、オリーブの木陰には野良猫さんもお昼寝中でした。 私やココさんの存在が気にならないらしく、冬の窮屈さを脱ぎ捨てるように穏やかな姿です。見出し写真の中央奥の大木の横には座ってカメラを見ている猫さんがいます。ココさんとの距離は2メートル、ココさんも猫さんの存在を知っています。

 午後になって日差しが変わり始めると、猫さんは北の庭に移動します。 この裏庭から出て行く前にはタイツリソウを匂っていました。鬼瓦の陰に頭が見えています。

 さて、これからひと月、もっと長くなることもあるかもしれません。私自身の気持ちを穏やかに保つために家の中でゆっくりした時間を取るつもりです。一緒にいてくれるのはココさんやこうした猫や小さな生き物です。半径が小さな生活を楽しみましょう。

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診察台の上で暴れました、ココさん!

2020年04月07日 | ここ

晴、9度、78%

 午後一番で動物病院に向かいます。狂犬病予防接種のためです。ココさんが私が家を空ける時お泊まりする病院です。待合室ではほかのお友達とご挨拶、 のんびりと順番を待ちました。 診察室に入った時のココさんです。

 狂犬病の予防接種とあと一つフィラリアの検査をしていただき予防のお薬をいただく予定です。昨日は奥さん先生が診察室に入ってみえました。聞くところによると、ココさん院長先生を威嚇するのだそうです。

 体重測定の後、いよいよフィラリアの採血から始めます。後ろ足から採血です。大柄なココさんが大好きな看護婦さんに抱きかかえられました。先生が注射器を刺そうとした途端、「ガルガル」と大暴れ。様子を察した別の看護婦さんが助けに入ってきました。そこで看護婦さん2人がかりで取り押さえます。ところが興奮が始まると抑えが効かなくなるココさん、まだ手足に力を入れて、体をよじって逃げようと試みます。そこでいよいよ私まで登場。ココさんの前半分は私が押さえ込みました。やっと採血終了。

 お次は予防接種を背中に打ちます。また3人がかりで取り押さえていましたら、こちらは暴れることもなくすんなり終わりました。足を引っ張られたり、頭を上から押さえられるのはお嫌いなココさんです。ああ疲れます。私も捕り物に加わりましたから写真はありません。

 フィラリアの結果を待つココさん、 一番のお疲れはこの方でした。

 夕飯後夕方のお散歩も済ませ、気付けばベットから寝息が聞こえます。一年に1回のことですから大暴れなさってもいいことにしましょう。「お疲れ様、ココさん」

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花蘇芳

2020年04月06日 | 

晴、7度、80%

 「花蘇芳」の花が咲きました。細い枝に直に花房をつけます。この「花蘇芳」の木はまだ若木です。この木の脇に私が物心ついた時から見上げる大きさの「花蘇芳」の木がありました。長年の庭の手入れを放置した母が逝った後に見上げた「花蘇芳」の木は姿が乱れ陽を求めて塀の上まで伸びていました。その上2年前、隣家の解体時に塀にシートを貼るために木の先だけが切られました。ますます木姿が乱れました。曲がったアーチ状になってしまったのです。そこで、思い切り株元から切ってもらいました。その木の横にあったのがこの若木です。

 花はなくても葉の形でこの若木が「花蘇芳」だとわかっていました。ハート形にも似た丸い葉をつけます。昨年の春数少なく花をつけました。今年は色艶共に見事な花を咲かせました。「花蘇芳」はマメ科の植物です。花の後には小さなサヤをつけます。この若木は母木のサヤの豆が自然に散って芽生えたものです。幹に直にサヤがついている様は冬には寂しさを誘います。

 花に始まる「花蘇芳」、花が散る頃には葉が芽吹きます。その葉が夏には可愛い形になり木陰を作ります。この若木はまだ私の腰の高さ、大きく育つまで幾年かかるのでしょう。小さい頃から見上げていた「花蘇芳」の花をこの2年は上から見下ろしています。「こんなにかわいい花だったのね。」

 染料になる「蘇芳」の木と「花蘇芳」とは違ったものです。おそらく花色が「蘇芳」なので「花蘇芳」と名付けられたのでしょう。

 この花が咲くと「蘇芳」色の和服を着たいと思います。私には一番遠い色に違いないのですが、「蘇芳」色の着物に薄いグレーの帯を締めてみたいと思います。そんな思いも花が散り葉が開く頃にはすっかり忘れています。

 帰国してこの家で迎える春も4回目、季節の巡りが身に染まってきたことを感じています。

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ココさん、スプリングカットしました。

2020年04月05日 | ここ

曇、11度、76%

 春になると犬たちの毛の抜け変わりの季節です。パグは短毛ですがその抜け毛の多さには辟易、車に乗せればシートは毛だらけになります。

 一昨日、パグのお友達ランちゃんが早々におうちでヘヤーカットをしてもらっていました。「そうだ!ココも。』とスイッチが入ったのは私です。昨日の朝、半年ぶりにシェービングの道具を出してきました。モモさんの時から使っていますから香港製です。変圧器に繋いで使います。シェービングボックスを見たココさん、準備する私の横にやって来ました。

 ココさん1歳の時はシェービングするのに力づくで押さえ込んでジャージャー、私もヘトヘトでした。2歳の時は少し慣れましたがじっとはしていません。高いところでしたりお菓子で釣ったり、とにかく音とシェーバーの感触がお嫌いなようです。今年も抱きかかえてシェーバーを動かす覚悟でした。

 準備万端、私はシェービング用のエプロンまで持っています。「ココさん、カット始めます。」シェーバーを箱から出して来ても逃げる様子もありません。スイッチを入れて音が出てもじっと私のそばにいます。そっと体にシェーバーを当てました。まだじっとしています。そこで、勢いよくシェーバを体に添わせて動かします。じっとしたままのココさん、いえ、気持ちよさそうに目まで閉じています。

 気温が上がったとはいえ、朝は冷え込む日があるので「サマーカット」ほど短くはしないでやめました。つまり「スプリングカット」です。 「サマーカット」なら刈る毛の量はこの約倍ほどになります。ご覧のように終わってもじっとそばにいるココさんです。

 毛を短くすると抜け毛が少なくなるように思います。トップコートの黒い毛がなくなるので白っぽくなりました。それにシェービングしただけなのにほっそり見えるから不思議です。

 大人しくシェービングされたココさん、きっと大人になったのでしょう。今週は狂犬病の予防接種に行きますよ。病院でも大暴れしませんように。

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テング琵琶ハゴロモ

2020年04月04日 | 日々のこと

晴、10度、86%

 数日前ブルネイについて書かれた記事を読んでいると、一つの小さな写真に目が留まりました。「あら、ライチランタンバグ!」東南アジアに見られる昆虫です。色鮮やかですが希少な昆虫だそうです。脚注を見ると「テング琵琶ハゴロモ」と日本の呼び名が書かれていました。

 「ライチランタンバグ」の和名を私は知りませんでした。もちろん日本に生息する昆虫ではないのですが、昆虫マニアにとっては非常に人気の昆虫だそうです。香港でもそんなに容易く見られる昆虫ではありません。実際に生きている「テング琵琶ハゴロモ」を見たのは30年のうち一度だけでした。

 香港名「ライチランタンバグ」からもわかるようにライチの木によくいる昆虫です。私が木に停まっている「ライチランタンバグ」を見たのは香港島の山の中、主人と山歩きをしている時でした。長さ5センチ程度の虫ですがその鮮やかさに目が行きました。当時まだ40代だったので今よりはるかに目が利きました。そばによったその先から「ライチランタンバグ」は羽を拡げて逃げました。また驚きます。なんと模様のある緑の羽の下の羽は鮮やかなブルーだったのです。帰宅後、「香港動物図鑑」で調べて「ライチランタンバグ」の名前を知りました。

 ライチの木は香港にもありますが私が見たのは「台湾アカシア」の木だったと思います。以来20年、香港の山歩きをするときはライチの木や台湾アカシアの木に「ライチランタンバグ」を探すようになりました。「もう一度見てみたい。」とにかく綺麗な虫です。

 「ランタン」つまり提灯の名前どおりに鼻先は赤い天狗のように伸びています。覆う羽は黄色い模様の入った濃い緑色、このコントラストでさえ歌舞伎の衣装にでもなりそうなのに下羽はなんと真っ青なブルーです。一目惚れをした昆虫「ライチランタンバグ」です。香港ならずライチの木の多い深圳に行ってもライチの木を見れば探しました。夏前に市場に並ぶライチの籠からライチを選ぶ時にも「もしかした潜んでいるかも。」と目を凝らしたものでした。なかなかお目にかかれる昆虫ではありません。

 日本に帰国を決めて引っ越し荷物を出し始めた4年前のことです。確か夏だったと思います。香港島セントラルのビル街の中を歩いていました。一つのビルの前は広場になっています。その広場を横切っている時、地面に転がっている「ライチランタンバグ」を見つけました。既に死んでいましたが、色鮮やかさは昔見たままです。そっと拾い上げ周りを見ましたがライチの木も台湾アカシアの木もありません。

 もちろん手にそっと握ったまま持ち帰り、乾燥剤を入れた瓶に入れました。私にとっては宝物です。帰国の荷物に入れて持ち帰ってきました。実物に逢えずとも思い続けてきた「ライチランタンバグ」の美しいそして奇妙なこの姿。今でも同じ瓶に入っています。それから3年やっと和名「テング琵琶ハゴロモ」だと知りました。久しぶりに瓶から出して手のひらに乗せました。「少し色が褪せたかな?」小さな目は私を見ています。私が惚れた昆虫「テング琵琶ハゴロモ」です。

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モモさん、今年も桜が咲きましたよ。

2020年04月03日 | 日々のこと

晴、10度、80%

 モモさん、今年も桜がやっと満開になりました。モモさんが初めて見た桜、ひと春だけの桜でしたね。雨が上がった昨日、満開の桜の下をモモさんのことを思いながらココさんと散歩しましたよ。

 家のすぐ近くの川沿いには桜並木があります。モモさんを日本に連れて行くと決めた時から桜を見せてあげることが夢でした。3年前のモモさんと桜の写真です。 この時すでに病気は悪化していました。花びらの吹き溜まりに鼻を寄せて匂うモモさんの姿を思い出します。たったひと春だけの桜でした。

ココさんとこの桜の下を歩くのは今年で3回目です。 モモさんが写真を撮った草地は今ではコンクリートで固められて心ない人の仕事を悲しく思います。

 モモさんが見た桜はあともう一箇所、病院の帰りに福岡城のお堀端の桜を見ましたね。モモさん、なぜか花が好きでしたね。桜のひと月前には雪も見ましたね。初めての雪でした。雪、桜、私がモモさんに見せてあげたいものの二つでした。

 痛みがふっと消えた時には、私に微笑んでくれたモモさんの眼差しを思い出します。たった八十五日間の日本での生活、香港に帰りたかっただろうとモモさんの気持ちを思い計ります。今でも済まなかった気持ちとありがとうという気持ちが胸いっぱいです。

 ここしばらくお天気が続くそうです。 桜並木の下をココさんにモモさんの話をしながら歩きます。モモさん、私もココさんもあなたに会える日まで一生懸命に生きて行きますよ。見守ってください。

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桜餅

2020年04月02日 | おやつ

曇、10度、80%

 一年を通してふっと「桜餅」が食べたくなる時があります。あの香りが急に蘇るのです。日本のお菓子は香りの強いものが少ないのに「桜餅」はしっかりした香りを持ちます。もともと雛菓子ですから和菓子暦では三月のお菓子です。

 昨日は前夜からの大雨で外出自粛ならずとも外に出るのが憚られた一日でした。家の中から雨を見ていると、「桜餅」スイッチが急に入りました。一日お家にいる日が続いているのにお腹も空きます、おやつだって食べたくなります。

 一年中いつ食べたくなるかわからない「桜餅」ですので、材料は揃えてあります。手のかかるお菓子ではありません。作るたびに一番悩むのが「桜色」です。気を付けて色付けをするのですが、毎度、色濃い桜餅が出来上がります。 思うような「桜色」が出るようになるのはいつのことかしら。

 大きな雨音を聞きながらココさんと「桜餅」でおやつです。

 今日からしばらくいいお天気が続くそうです。いよいよ福岡の桜も見頃を迎えます。おうちに閉じこもってちゃんと食べているのでココさんも私も太り気味です。でも、おやつの時間はやっぱり楽しい。

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四月のテーブルクロス

2020年04月01日 | 日々のこと

雨、14度、96%

 四月一日は日本人にとっては一月一日とは別の意味で晴れがましい月の始まりだと思います。春の訪ればかりか新年度が始まり、新学期、新入社、新しい生活の始まる日です。一人一人が気持ちの居住まいを正して新しいスタートを切るのは今も昔も変わらないことです。それが日本ばかりか世界中に暗雲が垂れ込めて重苦しい四月一日を迎えました。

 ブルーミングの季節を迎え福岡の桜ももうすぐ満開を迎えます。我が家の庭もたくさんの花芽が色付き始めています。色もなく荒れたような庭が息を吹き返しています。じっと耳を澄ませばミツバチの羽音まで聞こえます。例年ならその春の動きだけで家の中まで明るくなりますが、今年は嫌が上でも気持ちを奮い起こさせるためにポップなテーブルクロスをかけてみました。私の手持ちのクロスの中では一番色数の多いものです。 先が見えないということは生活の目安すら立ちません。一日一日を身を守りながら過ごします。

 西欧でもこの月の半ばにはイースターを迎えます。 宗教、人種が違っても春を迎えるということは色彩が豊かになるのでしょう。色とりどりの玉子を飾る日ももうすぐです。

 カレンダーを見ても予定が立てられない現状です。 モモさんのこんな表情がひと月私を見守ってくれています。抹茶のシフォンケーキを焼く準備をしている時、いつものようにテーブルに乗って待っている姿です。ちょうど4年前。

 日々の小さいことに手を抜かず、無事にこの地球全体にのしかかった出来事が通り過ぎるのを待ちましょう。

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