解説者の腐った心

福島の原発事故がチェルノブイリと同じレベルとなったことについて、
ニュースの解説者が
「チェルノブイリとは違う、放出された放射能はチェルノブイリの10分の一にすぎない…」
と今になっても大事故を大したことが無いような物言いをしていました。
東大教授だか何大だか知らないけれど、これほどまでに腐った人間をあまり見たことがありません。
チェルノブイリがどんなに大変な事故だったか知っているのでしょうか、
5000人ともいわれるガンなどに罹った子どもたちの苦しみはこの人には見えないのでしょうか。
そして福島に住んでいる人たちの不安と絶望と悲しみと悔しさが！

爆発時に多量の放射能を放出したチェルノブイリは10数日で一応収束をしたけれど、
福島原発は1ヶ月経って放射能をまき散らしながら、まだ先が見えないどころか、
チェルノブイリの何倍もの量の燃料をかかえたまま、
今後ずーっと冷やし続け、窒素を入れ続けなければならないのです。
圧力容器が爆発するようなことになったら建屋の爆発とはまるで違うレベルの大惨事になってしまう、
万が一にもそうならないために、
今のところそれしか手が無いらしいのです。
また海へ垂れ流された放射能の量は計算外、
まったく素人の私が考えるだけでも
チェルノブイリの10分の一だから、などの発言はありえません。

それにしても次々建屋が爆発した時、放出された放射能の種類、時間、量を分析すれば、
圧力容器が破損したことはわかったのではないかと今更ながら思います。
同時にこの事故がレベル５なんていう段階ではないことも。
選挙が終るまでは怒りの矛先が現政権と経済最優先で原発政策を推進して来た政治家らに向かないように隠していたのではないかと疑っています。
いずれにしても、適当な政党名を付けて票を集めた当選者にはとても未来を託せそうになくて…
あ～ぁ…