マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

八日市、その2

2018-05-01 | 
琵琶湖の東のこの辺りでは、
ゾウの足跡の化石などが発見されています。
また、銅鐸が大量に発見されたところです。
時代は下って、江戸時代には市が立って賑わっていました。
そんな、大昔からの歴史が重層的に刻み込まれている地域ですが、
今では、新しい駅舎や庁舎、大きなショッピングビル、
モダンな建物、広い道路などが目立ちます。
でも、うろうろ歩きまわれば、
民家のたたずまいや、道の様子から
琵琶湖の東に広く開けたこの地の、ちょっと前の姿を、
おぼろげながら、思い描くことができます。

万葉集の歌碑のある小さな市神神社で、
驚きの極彩色の額田王の像に出会いました。
(顔が房に隠れて残念。)

誰にも出会いませんでしたが、狭い境内で、
聖徳太子像と、大国主命像にも会いました。
この3人の中で、万葉の歌人、額田王は実在の人物です。
狩りのためにこの辺りにきたそうです。
そんな時はどんな服装だったのでしょう?
不倫の恋に悩む高貴な女性だった、と詠んだ歌から推察されているそうですが、
見方を変えれば二人の天皇をあやつった才女だったのかもしれません。
あるいは恋多き絶世の美女だったかも?

荒物屋さんに手作りの熊手がありました。
力強い作り、欲しかったなー
草鞋も本物。
(「荒物屋さん」はもはや絶滅危惧種商店…となりました。)

塔婆!!!


アーケード街を歩くのが好きです。
元気なアーケード街と、
すっかりさびれたアーケード街がありました。
ちょっとした地の利の違い?なのでしょうか。

駅前のアーケード街の中ほどにヴォリーズ設計の建物があったのにはびっくりしました。
歯科医院だったそうですが今は2階にカフェバーやアクセサリーの店など数店舗が入って営業しています。
レンガの積み方や、屋根の瓦にも工夫が凝らしてあり、
おもしろいと思ったのに写真を撮ってくるのを忘れました。

こじんまりしているけれど、しっかりした建物、という印象です。
中もシンプルで、随所に工夫があって使いやすそうな家です。
直線と曲線、白と黒の対比も美しいです。

お昼にスパイスのきいたカレーをここで食べて一休みしました。
(ヴォリーズ/1880年ー1964年、日本各地に数多くの教会や学舎や
病院やホテルや住宅を作った建築家。メンソレータムでも有名)


このレトロな駅舎(新八日市駅、八日市の一つとなりの駅)は、
ペンキもはげて、ボロボロで、びっくりしましたが、
とても雰囲気があるいい建物です。
ネットで正面の姿も見ましたが、やっぱりいい。
修理する計画が進んでいるようで嬉しいです。

耐震を施して、トイレなどの設備を一新し、ペンキを塗り替え、
近隣の人や、東近江を散策する人たちが気軽に利用できるような施設にすることができれば、
きっと東近江の名物の一つになるに違いありません。

コメント (4)
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