マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

この木なんの木、3

2019-08-02 | 自然
家の西側の道沿いの、笹が繁る中に、
濃い緑の大きな葉の木があって、
しばらく前から何の木だろう?と思っていました。
今日、見たら、蕾のような房がぶら下がっています。
図鑑で見たことあるかも、
と思って一枝切って持って帰り調べたところ、
「クサギ」と判明。
葉を揉むと臭い、と書いてありますが、
すでに顔を近づけた段階で独特の臭気です。
揉む気にはなりません。

ネットや図鑑では、カメムシのような匂い、ビタミン剤のような匂い、
薬のような匂い、などといろいろ書かれています。
たしかに、そんなような、覚えのあるような、無いような匂いです。

ところが!、花が咲くと、花は香水のようないい香り、
と書いてあるではありませんか。
慌ててもう一度木のそばに行くと、
上の方に開花している房が見えます。
枝を引き寄せて花の咲いている一枝を折って、
花に近寄ると、なんと本当にいい香り!
クサギは葉と花が、全く違った香りを合成しているようです!

(先が少し赤いガクの中から、花が突き出して咲いている。)
木としては薪や下駄にしかならない雑木、なのだそうですが、
薬用にしたり、葉を炒めて食べたり、
日本で古くから親しまれてきた木だそうです。
この木ももっとふさわしい名前がありそうな気がします。

秋になるとガクが真っ赤になって、実は瑠璃色になる、
と書いてあります。
わー愉しみ、
さらに、その実は、媒染なしでも(素人でも)
きれいな水色に、染められるらしいのです。
古来日本では青色を染めるのに使っていたのは「藍」と「クサギ」なのだそうです。
ちっとも知らなかった!

コメント (2)
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