柿の木
2023-06-21 | 自然
庭の通り道に柿の幼木が育っています。
切るしかないかな・・・
ほぼ100パーセント渋柿です。
甘柿の種から育った木であっても、突然変異がない限り渋柿になるのだそうです。
甘柿にするためには、甘柿を接ぎ木するのだそうです。
我が家には甘柿、渋柿共に数本づつありますが、
ほっておけば、いつか渋柿だらけになるのかもしれません。
可愛い実がついているこの木も実生で、したがって渋柿で、多分3年目くらい、
柿はとても成長が早い木です。
古くから長く日本での「甘味」の代表は、「干し柿」だったそうです。
また柿畑は「柿渋」をとるためのものでもありました。
柿渋は、傘、笠、合羽、樽、籠、漁網、染色の型紙などなど、
防腐剤、防湿材としてあらゆる場所で使われていました。
戦中戦後は食糧増産で、果物は不要とされ、果物畑の木は切り倒され、
芋畑に替えられました。
戦後、砂糖がひっ迫した時、畔などに残った柿の木に人々が殺到したそうです。
今は渋柿は甘柿に席を譲り、
その甘柿の畑も太陽光発電に侵食され、
日あたりの良い斜面の風景は一変しています。