「潮音山・太江寺」は伊勢西国三十三カ所巡礼の一番目の霊場だそうです。
そんな巡礼道があることなど全く知りませんでした。
海に近いこのお寺、「潮音山」とはカッコいい。
山門は色鮮やかです。
(写真下の方に豚のような白い象?・・・)
立派な仁王さん。
山門をくぐってさらに石段を登って本堂に到着
太江寺は行基が開創したと伝わる古刹です。
天平時代の開創以来、興隆と衰退を繰り返し、
特に江戸時代の落雷による火災では諸堂が焼失したそうです。
その後、本堂は再建(1814年)され、現在に至っているとのことです。
その本堂は狭い敷地に立つ小さなお寺ですが、雰囲気のあるいいお寺です。
今も火祭りなどに加え、さまざまな行事、滝修行などもあるようです。
本尊は重要文化財に指定されている鎌倉時代の木造千手観世音菩薩坐像。
(本尊開帳は年に数回)
本堂の隣りに鳥居、
伊勢神宮や二見輿玉神社とのかかわりが深く、
他にもお稲荷さんや庚申さんや神様がいろいろ・・・
神仏混淆の見本のような興味深いお寺です。
屋根瓦が丁寧に補修されていました。
お稲荷さんの鳥居だけ朱色、他の鳥居は白(木なり)
↓ 石仏の列の中ほどの上部に行基さんの像、
薬師如来の祠には安産祈願の絵馬がいっぱい。
手前に穴の開いた石が供えてありました。
宿坊(ユースホステル)がありました。
↑ 宿坊の屋根の瓦もすごい。
手前は藤の枝、境内には藤棚がいくつもありました。藤の花咲くころは美しい事でしょう。
お寺へ続く坂道はなかなかの急勾配。
黒猫が近付いたり遠ざかったりしながら、坂道を行き来する人をチェックしているようでした。
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