JR参宮線(路線距離・29.1 km)の「田丸駅」の駅舎の取り壊しが、
4月!から始まる、ということを、一昨日知りました。
そもそも、田丸駅がどんな駅舎なのかも知らなかったのですが、
なんと明治26年に建てられ、大正元年に増築されたという古い駅舎なのだそうです。
田丸には、石垣が何重にも築かれた、いい雰囲気の城跡があります。
由緒あるお寺や神社もあり、幾度か散策したことがありますが、
駅前には行ったことがありませんでした。
見ておかなくちゃと、夕方ごろ出かけました。
車で行けば、道に迷わなければ、20~30分の距離です。
案の定迷いましたが、到着。
駅舎の土台はレンガ、木造建築、瓦屋根。
(所々コンクリートで補強されていて、屋根はネットで覆って保護してあります。)
手描きの看板「田丸駅」としめ飾り。無人駅です。
少し階段を上って入口はスライド式の、ぶ厚い木の扉
年季の入った木の柱、長椅子、
この駅は小津安二郎の映画「浮草」のラストシーンに登場するそうです。
プラットホームの柱も木製です。
車両は非電化、ディーゼルエンジンで、ワンマン運転です。
「何とか建物の保存を」という声が大きくなり、
いろいろな保存方法を検討したそうですが、
地震での崩壊を食い止めることはできない、ということで、やむなく建て替えをすることになった、そうです。
駅前のロータリーに、
「熊野古道伊勢路出立の地」の立て札と陶器製の人形があります。
かつては交通の要所で、多くの人々が行きかい、
盛り場や映画館などもあった、賑やかな所だったそうです。
若い方たちも少なくなる一方でしょうか。?
そうですね、
この辺りは南海地震の発生が予想されているので、
公共の建物の耐震も大切だと思います。
でも、こんなユニークな建物を壊してしまうのは残念です。
地方の町は車社会になって一変しましたね。
車の免許をとった若い人は、広い道路のある町へと、どんどん流れて行ってしまいました。
コメントありがとうございます。
この駅舎の素晴らしい佇まいなこと!これがなくなてしまうとは本当に残念。
私の方に載せています「西洋館」も復元、維持するのに莫大な金がかかるそうですが、市は本気になっているようです。私も僅かでも寄付したい気持ちです。(気持ちだけではだめ!)
コメントありがとうございます。
本当に残念なことです。
二度と建てることのできない建物、特に民家が放置され、壊されていくのを見るのは辛いです。
また他の事情、利権や、政治の都合で、壊されたり建て替えられたりして、いつのまにか町の姿が変わってしまって、どこも同じような感じになって、個性や味が失われていくような気がします。