急に思い立って夜7時過ぎに岩倉の実相院のライトアップを見に行ってきました。
一面に散リ積った真赤なもみじが鮮やかです。
それなのにまだ緑のもみじの木や真っ黄色のもみじの木やオレンジ色のもみじの木もあって絢爛豪華、
まさに西陣織のようで、きれいなものでした。
実相院は磨き上げられて黒光りする床(部屋の中)に紅葉の庭が映るので有名です。
その部屋は赤や緑の外の風景がふすまで四角い額に入っているようになっていて、
広い暗い床には、紅葉した木々が映っています。幽玄な感じです。(部屋の中は撮影禁止でした)
京都の他の寺院に比べると小さな寺ですが、
やっぱりお寺はお寺、
墨絵のふすまが四方を囲む大きな部屋があって、
優雅な小窓やシンプルな欄間、
廊下や小さな庭や大きな庭が見事です。が…寒かった。
床が冷たくて足が凍えました。
昔の人はここで、炬燵と火鉢くらいで冬を過ごしたわけで、さぞ寒かったことでしょう。
ライトアップは夜9時まで、
私たちが帰る時2~3台の観光バスとすれ違いました。
でも床に映った紅葉を宣伝したタクシーの運転手さんは大したものですね。
実相院はかなり傷みが激しいらしく、あちこちにつっかい棒がしてありました。
縁側の天井には雨が浸みているようでした。
修理のための寄付を呼びかけるビラが貼ってありましたが…
10年程前はマイナーだったのに、今はよく紹介されていてびっくりです。
床紅葉は、ビンボーなお寺が畳を入れることが出来なかったのを、紅葉が映り込んでいるのを見た観光タクシーがうまく宣伝してくれたらしいです。
ごめんなさい、情緒のないお話しをしてしまいました。