今日はゆっくりハイデルベルク城まで観光に出かけた。
ここは中世400年にわたって、
この地域を治めていたプファルツ伯の居城で、
城そのものは壊れかけていて、
そんなにすばらしいとは思わなかったが、
城から望む景色は最高に美しい。
ネッカー川沿いに続く赤い屋根の波、
あちこちに配された教会、まるで絵葉書のようだ。
城の正面
裏側 ここから見える城下町の景色はすばらしい
広い庭のあちこちを思い思いに散策
裏庭 想像を超える広さがあり、突き当りには噴水がある。
(絵葉書より)
地下にある世界一大きなワイン樽。
22万リットルのワインが貯蔵されている。
絵葉書で見ると大きさが分からないが、
樽に登る途中の階段から下を見ると
こんなに人が小さく見える。
最後に、試飲が出来るというので、小さなグラスに
それぞれ白ワインをついでもらった。
ところが、仲間の皆は特上のとても高いワインだったらしく、
口当たりのよい梅酒のようだと言っていた。
夫はもちろん安めの白ワイン。
これがとても美味しかったようだ。
グラスはそれぞれお持ち帰り・・・・
しばらく楽しんだ後、マルクトプラッツに下り、
土産物屋の通りを抜けて、
カール・デオドール橋を渡り「哲学の小路」を上る。
その昔、ゲーテが人妻のマリアンネ・フォン・ヴィレマーと恋に落ち、
身分違いの悲恋を描いた戯曲「アルト・ハイデルベルク」を
ここで書いたのだという。
本当に小路という名にふさわしく幅1,5メートルぐらいの
細い階段で、かなりな長さである。
両側に2メートルぐらいの石垣が続き、
所々の切れ目からハイデルベルク城が見える。
かつて哲学者達が思索にふけりながら眺めたであろう同じ景色を、
今、私も眺めているのだと感激した。
とにかく、のんびり、ゆっくり、対岸からハイデルベルク城を眺め、
次のデオドール・ホイス橋の河川敷で遊んだり、足漕ぎボートに乗ったり、
一日たっぷり遊び、夕食はレストラン・ダ・マリオでイタリアン料理。
すばらしい一日だった。